現在位置:asahi.com>ファッション&スタイル>08年春夏東京コレクション> 記事 08年東京コレクション第2弾 機能性とエレガンスの競演2007年11月05日 08年春夏東京コレクションの「第2弾」が11月初めまで都内で開かれている。9月初旬に終わった第5回「東京発日本ファッション・ウィーク(JFW)」に参加しなかった20ブランド余りで、注目ブランドも多い。世界的なトレンドの「軽さ」や「ナチュラル」を盛り込む一方で、機能的なスポーツの要素をミックスした東京ストリートの感覚も打ち出している。
ビンテージ古着のようなマニッシュスタイルが、おしゃれ好きな若者やファッション関係者に人気のグリーン。新作は、フェミニンなドレスにそれとは対照的なパーカなどを合わせて、アウトドアスポーツの味を取り入れた。 ラフなセーターの裾(すそ)からのぞかせたのは、下着風のスリップドレス。背中には大きなリュックサック。潔いほどシンプルで、カットや素材の組み合わせでモードっぽいニュアンスも練りこんだ。 デザイナーは、吉原秀明と大出由紀子。デビュー3年目を迎え、今回はあえてテーマを持たずに服作りをしてみたのだという。「機能性と美というデザインの原点から発想してみたら、自分にとって普段着のアウトドアに行き着いた」と吉原は語った。 ミラノやパリ・コレではあまり見られなかったスポーツやアウトドアの要素を取り入れたのは主に若手ブランド。前季はロマンチックなドレスを並べたG.V.G.V.をはじめ、メンズで際立ったジョン・ローレンス・サリバンなどが、ミックススタイルのポイントの一つにしていた。 東コレ第2弾には、ベテランが勢ぞろいした。顧客や取引先との安定した関係があり、発表の時期を9月のJFWにまで繰り上げたくなかったためらしい。 10月のパリ・コレを再現したユキ・トリイの、若々しいエスニックやリゾートスタイルが際立った。パリでも東京でも通用する軽さとエレガンス。ショーの最後に、デザイナー生活45周年の感謝を込めた垂れ幕が下げられた。 ジュン・アシダやミス・アシダの洗練されたスポーティーなフェミニンスタイルや、ユキコ・ハナイの風をはらむ華やかなバブルドレスも印象に残った。 集中開催だったJFWと比べると、第2弾は1日に数ブランドのショーしか開かれず、日程もばらばら。ショーの中身はともかく、これでは国際的なコレクションの体をなしていない。まとめ役の東京ファッションデザイナー協議会は「せめて10月16日からの4日間に集中しよう」と呼びかけたが、まとまらなかった。 全体では欧米の主要コレクションと肩を並べる参加数なのに、東コレが世界に向けたアピール性を持てないのは、こうした運営システムにまず問題がある。見込みでは、来年の秋も日程は2回に分かれるという。 |