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パリは「寅さん」的着こなしがブーム!

2011年4月14日

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写真:インパクトのある真っ赤のコートをさらっと着流し風にして。これはGIAMBATTISTA VALLI(ジャンバティスタ・ヴァリ)で見かけた彼女。拡大インパクトのある真っ赤のコートをさらっと着流し風にして。これはGIAMBATTISTA VALLI(ジャンバティスタ・ヴァリ)で見かけた彼女。

写真:HAIDER CAKERMAN(ハイダー・アッカーマン)のショーで。ミリタリージャケットも寅さん掛け。中にジャケットを着こんだアウターの重ね着具合も面白い。拡大HAIDER CAKERMAN(ハイダー・アッカーマン)のショーで。ミリタリージャケットも寅さん掛け。中にジャケットを着こんだアウターの重ね着具合も面白い。

写真:フォトグラファーの彼女も寅さん掛け。会場を縦横無尽に動いていてもコートはずれ落ちていません。拡大フォトグラファーの彼女も寅さん掛け。会場を縦横無尽に動いていてもコートはずれ落ちていません。

写真:前シーズンにヒットしたポンチョスタイル。肩で着こなすのがポンチョのポイント。これはGASPARD YURIKIEVICH(ギャスパーユルケヴィッチ)の会場で。拡大前シーズンにヒットしたポンチョスタイル。肩で着こなすのがポンチョのポイント。これはGASPARD YURIKIEVICH(ギャスパーユルケヴィッチ)の会場で。

写真:シンプルなジャケットも寅さん掛けでニュアンスのある着こなしに。CELINE(セリーヌ)のショー会場での一枚。拡大シンプルなジャケットも寅さん掛けでニュアンスのある着こなしに。CELINE(セリーヌ)のショー会場での一枚。

写真:寅さん掛け+えりをたてて、とイナセ感たっぷりの彼女。トラ柄ショルダーバックと赤いヒールが良いアクセントに。拡大寅さん掛け+えりをたてて、とイナセ感たっぷりの彼女。トラ柄ショルダーバックと赤いヒールが良いアクセントに。

写真:淡い色合いのショートジャケットを寅さん掛け。ジャケットの袖とインナーの袖のバランスを気にしなくてもいいところが寅さん掛けの楽チンな所。拡大淡い色合いのショートジャケットを寅さん掛け。ジャケットの袖とインナーの袖のバランスを気にしなくてもいいところが寅さん掛けの楽チンな所。

 こんにちは!シトウレイです、春です、すっかり。撮影にはうってつけのシーズン。自然街にいくのも足が早まります。この時期はファッションを楽しむにもいい季節です。

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 さて今回は先月行われたパリコレについて気になるあれこれ。今シーズンのパリコレ、あたしの目にとまったのは、ズバリ、コートです!

 「えっ?どんなコートがトレンドなの?」「次に流行するのはどのコート?」…。いえいえ、違います。気になったのは「何を着るか」、ではなく「どう着るか」。そう、コートの着こなしに変化あり!今回はその変化にフォーカスして見ようかと思います。

 まずは「寅さん掛け」。何?それ?と思ったあなた。「男はつらいよ」の寅さんです。肩にさっくりジャケットをかけて流して着る姿に、「ステキ!」もしくは「いなせだねぇ」と感じた事はありません? そう、このシーズンは袖に腕を通さずに、そのまま肩にさくっとかけた着こなしをする人がとにかく多かった。

 ロングのコートもレザージャケットも、ファーのコートも軍ものコートも、みんながみんな「寅さん」なパリ。きっと故・渥美清さんも草葉の陰から「ようやくパリでも俺のファッションが理解されたか」と、ニコニコしていることでしょう。 さて、「寅さん掛け」が、なぜ今シーズンこんなにブレークしたのか。何となく知ってはいるものの、自分ではあまりしなかった「寅さん掛け」が、どうして急にパリのスタイルに採り入れられ始めたのか。

 私シトウの調査研究結果によると、それはこの数年急に市民権を得てきた「ポンチョ」に端を発します。出始め当初はその特有のシルエットから「それって腕だけ寒くならない?」「荷物持つの難しくない?」「着回しきくの?」「そもそもテルテル坊主ぽくない?」など、自分で採り入れるにはちょっとなぁ、、、と思われていたものです。

 しかし一度手にしてしまえば話は簡単、案外普通のコートと同じ感覚で着ることができるということを発見、一気に普及していったのはご存じのとおりです。そして、そのポンチョの着方。袖ありコートは何気なく袖を通してしまえばそのまま着られますが、ポンチョは肩に「かける」ようにして着るんですね。(そうしないとずりおちてしまう。)いかり肩さんもなで肩さんも、一旦肩にかけちゃうと、なかなかどうして安定感があるんです。

 ポンチョのこの「肩にかける」感を一度経験してしまえば、通常のコートも「肩にかけて」着ることが出来ることに気が付くのはそう無理もない話。ポンチョの要領で手持ちのコートを「寅さん掛け」にすると、いつものコートでも全然違う表情を見せ、普段とは全然違う雰囲気になる。着こなしの幅も俄然広がります。シャツやパンツはスタイリングの幅はあるけど、コートはある程度限られていたもの。それを考えると費用対効果としてバッチリ!

 そして「寅さん掛け」にしているとさらにもう一つ嬉しい事が。それは、「なんか気持ちいいーー!」。「オイオイ、、、」と思わないでくださいね、「モノは試し」で、自前のコートを寅さん掛けにして家の中でも歩いてみてください。急にイナセになったような、粋人(すいじん)になったような気がします。もしくはFBIの秘密調査員や、腕利きの探偵。「お主、やるな…」な人になった気がするんです。間違いなく、やってると自然にウキウキしてくるんです!

 人の心をとたんにウキウキさせる効果がファッションにはある。そう、それこそがファッションの醍醐味!何も新しいアイテムをワードローブに投入するだけがファッションじゃない。着方一つで、これ以上何も足さなくてもファッションが楽しめる。大事なのは、「何を着るか」ではなく「どう着るか」。

 電気やエネルギー、それにあたしたちは時間には限りがある。「今あるものを最大限の効率で活用する。」ファッションに限らず、これはこれからの時代、生活に必要とされる概念じゃないかな、と感じます。毎日を楽しみつつ、そんな生活をスタートさせていければな、と思います。とりあえずまず、大好きなファッションあたりから。

 fun!fun!fashion、ではでは今日はこの辺で。お相手はシトウレイでした、チャオ!

プロフィール

シトウレイ(Rei Shito)

石川県加賀市出身。早稲田大学教育学部在学中よりモデルデビュー。

STREET FASHION CULTURE誌「STREET」「FRUiTS」「TUNE」でフォトグラファーとして活躍後、08年より東京のストリートファッションを海外に向けて発信するサイト「STYLE from TOKYO(http://reishito.com/)」を開始。毎日更新で東京の「今」を全世界に向けて届けているパワーブロガー。原宿のファッションアイコン的存在でもある。新聞、雑誌、WEBなどで活躍中。
今夏、初の電子書籍による写真集を出版。iPod/iPhoneにてご覧いただけます。詳細はHPにて。http://www.d21.co.jp/contents/campaign/StylefromTokyo/

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