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ファッション 「コラボ」から「シェア」の時代へ!!

2011年5月12日

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写真:コモン・スリーブに参加しているブランド、ジュヴェナイルホールロールコールのデザイナー、入江さん。展示会での一枚。拡大コモン・スリーブに参加しているブランド、ジュヴェナイルホールロールコールのデザイナー、入江さん。展示会での一枚。

写真:コモン・スリーブに参加しているブランドの一つ、HIRO。このアーミーコートの肩口がジッパーになっていて、自由に取り外せるようになってます。拡大コモン・スリーブに参加しているブランドの一つ、HIRO。このアーミーコートの肩口がジッパーになっていて、自由に取り外せるようになってます。

写真:HIROのデザイナーのヒロさんと、そのパートナー、アーティストのさとうかよさん。拡大HIROのデザイナーのヒロさんと、そのパートナー、アーティストのさとうかよさん。

写真:このナイス笑顔の女性こそ、to ku riプロジェクトのプレスの方です。デザイナーのおじさん4人を取り纏めるさばさばした女性。拡大このナイス笑顔の女性こそ、to ku riプロジェクトのプレスの方です。デザイナーのおじさん4人を取り纏めるさばさばした女性。

写真:to ku riに参加しているブランド、MARRY ART UNIONのデザイナー中田さん。また実に楽しそうに洋服を語ってくれる。拡大to ku riに参加しているブランド、MARRY ART UNIONのデザイナー中田さん。また実に楽しそうに洋服を語ってくれる。

写真:to ku riの展示会での一枚。普通なんだけど、細部にこだわっていたりと、見どころ満点なデイリー・ウエアが揃ってた。拡大to ku riの展示会での一枚。普通なんだけど、細部にこだわっていたりと、見どころ満点なデイリー・ウエアが揃ってた。

写真:Smith&Hardyのデザイナー福薗さん。to ku riに今回が初参加。元・WHEREABOUTSのデザイナーさんでもあり、TAKEO KIKUCHIのデザインディレクターでもある、才能あふれた人。拡大Smith&Hardyのデザイナー福薗さん。to ku riに今回が初参加。元・WHEREABOUTSのデザイナーさんでもあり、TAKEO KIKUCHIのデザインディレクターでもある、才能あふれた人。

 5月、新緑。シトウレイです、こんにちは!表参道の緑の深さは日々増してきて。きもちいーっす!

 さて、近頃よく耳にする言葉「シェア」。所有からシェアへ、という価値観の変化の時代だよ、と最近さかんに聞くようになりました。カーシェアリングにホームシェアはもちろん、webやtwitterなどSNSの普及によって情報のシェアも格段に強まってきて。シェアをキーワードにした様々なビジネスも出てきています。

 ここファッションの現場でも例外ではなく、「シェア」の気分が広まってます。そう、ファッションは「コラボ」から「シェア」の時代になってる模様。

 まず一つ目は、原宿で若手のブランドさん達がはじめた「COMMON SLEEVE (コモン・スリーブ)」という動き。どんなものかといいますと、「”COMMON”とは”共有”を意味し、袖がファスナーで着脱できることによって、COMMON SLEEVEが採用されている服の間で袖が交換(共有)できるシステムです。これによりサイズ毎(S/M展開)ではありますが、シーズン、素材、アイテムを越えた自由なMIXが楽しめます。友達と交換もできますし、ノースリーブとして着用することもできます。また、ブランドを越えたMIXも楽しめます」というもの!

 わたしがストリートスナップをしている中で、しばしば名前を聞くブランドが賛同してて、ここ原宿でも「要注目!」になりつつある、カミングスーンなムーブメント。(筆者注:カミングスーンというのはマイブーム以上トレンド未満な物、事、動きを表すものです)。今回参加してたのは7ブランド、それぞれの展示会で今回発表してました。

 コラボが「それぞれがアイデアを持ち寄って、共同で1つの物を作りあげる」というのに対して、「同じアイデアを元にして、それぞれ違った物づくり」というのがシェア。

 そしてまた、コモン・スリーブを買った人にとっては

 (1)自分で好きなブランドを選んでパーツを組み合わせ、オリジナルな一枚を作ることが出来る。

 (2)お友達同士でパーツをシェアして楽しめる。

 (3)気分や天気にあわせて、付けたり取ったりが可能、シーズン問わず色々着回しがきく。など、いいことずくめ!

 この自由なミックス感覚は、東京の街のファッションの感覚に近いものを感じます。海外からは東京のリアル・クローズの特徴は「ミックス」と「レイヤード」と言われていますから。コモン・スリーブはここ東京ならでは、な感覚を見事に表してるプロジェクトかと。ユニセックスのブランドも参加してるので、男子も女子も基本オッケー!

 さて原宿ストリートの若手組はこんなシェアが進んでますが、ファッション・プロのおじさん達もシェアの感覚が始まってる模様。それが「To Ku Ri(トクリ)」というプロジェクト。物つくりのプロだったおじさん達がそれぞれ立ち上げたブランドのプロジェクトです。

 毎シーズン、「今季のテーマ」をみんなで会議して決めて、それをお互いのブランドに持ち帰り、それをもとに洋服を作る。作ってる間の打ち合わせはなし、そして発表は展示会場で一堂に会して。テーマと発表場所だけはシェアしつつ、あとは全然それぞれ違う物づくりをする。今は4ブランドが仲間入り、かっこいい「大人の男性」の日常着を提案してます。

 コンセプトが基本一緒だから、洋服の組合せがしやすいのなんの!ブランドが上下バラバラで、適当に来ても「なんかうまいことまとまる」安心感が、このto ku riプロジェクトに賛同してるブランドにはあるんです。

 特に年配世代の方はマニュアルにのっとった着こなしは天下一品だけれども、「組み合わせる(=スタイリング)」というのが苦手な人が多いと聞きます。全身同じブランドで揃えるっていうのも何だか少しあか抜けないし、とはいえブランドをチョイス&組み合わせるのも、ちょっと勝手がわからない。

 そんな大人の男性にはぴったりんこなこのプロジェクト。参加ブランドはシーズン毎に流動的に自由に変化していくということです。

 私が思うに、ファッションの楽しさって「組み合わせ」にあります。何かと何かを組み合わせて上手にきまった時の嬉しさは感慨ひとしお。ちょうど冷蔵庫の残り物で適当に作ったお料理がことのほか美味しく仕上がった時のような、そんな達成感があるんです。ファッションが少し苦手意識がある人にも、この楽しさを是非味わってほしいなって感じています。

 日常に楽しさが一つ増えるということは、一つ笑顔が増えるということ。毎日に笑顔が一つ増えたら、人生はそれだけ豊かになる。

 fun!fun!fashion!ではでは今日はこの辺で。お相手はシトウレイでした、チャオチャオ!

プロフィール

シトウレイ(Rei Shito)

石川県加賀市出身。早稲田大学教育学部在学中よりモデルデビュー。

STREET FASHION CULTURE誌「STREET」「FRUiTS」「TUNE」でフォトグラファーとして活躍後、08年より東京のストリートファッションを海外に向けて発信するサイト「STYLE from TOKYO(http://reishito.com/)」を開始。毎日更新で東京の「今」を全世界に向けて届けているパワーブロガー。原宿のファッションアイコン的存在でもある。新聞、雑誌、WEBなどで活躍中。
今夏、初の電子書籍による写真集を出版。iPod/iPhoneにてご覧いただけます。詳細はHPにて。http://www.d21.co.jp/contents/campaign/StylefromTokyo/

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