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2011年8月4日10時16分
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「シトウレイのfun! fun! fashion!」

新・厚底ブーム、原宿に現る!

シトウレイ

写真:この靴は日本人デザイナー、NOZOMI ISHIGUROのショーピースだと言っていた。ワンピースをカジュアルダウンするためのスニーカー使い。春先に行われた東京コレクションショーの会場前で。拡大この靴は日本人デザイナー、NOZOMI ISHIGUROのショーピースだと言っていた。ワンピースをカジュアルダウンするためのスニーカー使い。春先に行われた東京コレクションショーの会場前で。

写真:NADIA FLORES EN EL CORAZONの店員さん。今年の春先の1枚。早い段階から厚底靴を取り入れていた。拡大NADIA FLORES EN EL CORAZONの店員さん。今年の春先の1枚。早い段階から厚底靴を取り入れていた。

写真:ショップ店員の彼女。ソールの部分と靴部分が同色なので、靴底の存在感は控え目。拡大ショップ店員の彼女。ソールの部分と靴部分が同色なので、靴底の存在感は控え目。

写真:TOKYOBOPPERの店員さん。ストラップのついた厚底靴は自転車に乗っても平気なくらい安定感がある。拡大TOKYOBOPPERの店員さん。ストラップのついた厚底靴は自転車に乗っても平気なくらい安定感がある。

写真:原宿のヴィンテージショップの店員さん。厚底の草履サンダルは自分のお店のもの。拡大原宿のヴィンテージショップの店員さん。厚底の草履サンダルは自分のお店のもの。

写真:5月ごろ、渋谷でみかけた美容師さん。古着屋さんで買った古着の厚底靴。拡大5月ごろ、渋谷でみかけた美容師さん。古着屋さんで買った古着の厚底靴。

写真:男子もチャレンジしはじめている厚底靴。今履いているのはアントワープのブランド、アン ドゥムルメステールのサンダル靴。拡大男子もチャレンジしはじめている厚底靴。今履いているのはアントワープのブランド、アン ドゥムルメステールのサンダル靴。

 シトウレイです、こんにちは!暑さきびしいこの季節、撮影は毎日大変だけど、素敵な人を見つけちゃう嬉しさ、そしてそんな人たちとお喋りできる楽しさといったらもう!毎日、宝探しの気分でストリートスナップを続けています。

 さて今回は東京ストリートの今シーズンのヒットアイテムをご紹介。このアイテム、ちょっと前から気にはなってたんですが、最近とみに見かける率が高くなってきました。そう、原宿ストリートでは今、大変な事に!

 キーワードはズバリ「こぞってみんなやや背が高い」!なぜいきなり高身長に?!答えはそう、「厚底靴」。今まさにストリートでは、この厚底靴がキテるんです!厚底靴はヒッピーブームの70年代、デコラ&ゴスロリ系ブームの90年代とこれまでにも2度ブームは起こっているので、懐かしや、、、と思った人も少なくないはず!

 リバイバルされた厚底靴。では、じっくりみてみましょう!まずトレンドのブームの火付け役はこの2軒。

 原宿はキャットストリートにある靴屋さん「TOKYO BOPPER」。昔から原宿キッズに人気のお店、このお店が提案するものはいつも原宿のトレンドになっているんですが、このお店が提案してきた厚底が、ここに来て大いに加速中!

 店長曰く「2年前の冬くらいかな、うちが提案し始めたのは。1年半前位から敏感なキッズが手に取り始めて、徐々に広まり始め、最近、特に色んな人が来てくれて履いてくれるようになった」との事。2年前からの提案が今花開いたという、実はこの厚底、じっくりコトコト熟成されたブームだったんですね!

 とはいえ厚底靴。履いた記憶がある人はわかるかと思うのですが、とにもかくにも重い!足に漬物石つけてるんじゃないかと言うくらい重さ抜群&歩きにくいのでギブアップした人も多いはず。「TOKYO BOPPER」は90年代も厚底靴の仕掛け人でした。今このリバイバルにおいて、過去90年代の教訓を生かし、「歩きやすい&何なら走れます!」な仕立てになってるんです。

 さてもう一軒は原宿の古着&セレクトショップ「NADIA FLORES EN EL CORAZON」。ここもまた原宿キッズに今人気のお店の一つ。ここが打ち出しているのは厚底コンバース・スニーカー!コンバースというカジュアルなスニーカー、よくみるとソールが幾層にも見て取れる。2層、3層と高さも選べる仕組みで、自分の身長と相談して高さを調節できます。

 原宿で人気の両店が提案するこの厚底に共通するのは「脱・ヒール!」。確かにヒールは脚が長く見えるメリットはあるのですが、ストリートスタイルが好きな人たちにとってはいささか「大人っぽすぎ」な側面もあり。いくら洋服やヘアスタイルをカジュアルでストリートテイストに仕上げても、足元だけいきなりヒールを合わせてしまうと、全体の調和がとりにくい。

 少し大人びた女子なスタイル、ではなくまだ少女の名残を残しつつ、の女の子スタイルを好む層には、ヒールは少し色っぽく映り、テイストが違うからちょっとなぁ、、、と敬遠してはいるものの、、絶対的な「あしなが効果」は捨てがたい、、、という、このジレンマの中に躍り出たのがこの厚底靴、な訳ですね!

 さてこの厚底靴。ここ最近は女子だけでなく、原宿では感度の高い男子も果敢にチャレンジの様子。そう!厚底男子も登場してます。

 さて以前話題になった「ヒール男子」。あしなが効果が得られるとの効果から、キッズの間では定番化していった……といういきさつがあります。そしてあしなが効果のある靴を手にした男子が次に目を付けたのは、ヒールではなく、そうこの厚底!

 女子のみなさんはご存じのとおり、ヒールって足が疲れるんです。長くてすらっときれいに見えても、「はぁ脱ぎたい」って思いと格闘しつつの毎日。ヒール男子もこれまた例外ではありません。

 女子の間でブームな厚底靴がヒールよりも履きやすいらしい&あしなが効果もあるらしい、と聞いたら、ヒール男子も飛びつかない訳がない。そういった背景を受けての男子厚底ブームもじわじわ盛り上がっている様子!

 また最近では、女子の間でウエッジソールの延長上から厚底靴にチャレンジする層も少数ではあるけれど出てきた様子。これは90年代のゴテゴテっとして、着こなしのポイントになっていた存在感たっぷりの厚底靴に比べ、’10年代の厚底靴は比較的若干シンプルになっている、という背景もあり、チャレンジするのも抵抗がない様子。確かに見ていると厚底靴という存在感はなく、あしなが効果を「狙ってる」感もそこまで見えず、実にナチュラルにそれぞれのスタイルに溶け込んでいます。

 8月、暑さ真っ盛り。自然さっぱりとしたカジュアル&シンプルなファッションになりがちな昨今。もちろんシンプルカジュアルは誰でも似合う&まとまりやすくて便利でステキなファッションですが、実は身体のスタイルが際立ってしまうという、体型コンプレックスがある人には「両刃の剣」的な側面も持っています。そんな時にこの厚底靴は、足を通すだけで、体のスタイルを文字通り「底上げ」してくれます。

 さて厚底靴。早速私も試してみました。チャレンジしたその瞬間に、いつもより少し高めの視界が現れ、ヒールと違って「頑張ってないリラックス感」があるんです。これはちょっと新鮮な感覚!

 視線が高くなると、いつも見えないものが見える。新しい気づきがあり、新鮮な気分。それは毎日を少しポジティブにしてくれるはず。

 ではでは今日はこの辺で。お相手はシトウレイでした。チャオ!

プロフィール

シトウレイ(Rei Shito)

石川県加賀市出身。早稲田大学教育学部在学中よりモデルデビュー。

STREET FASHION CULTURE誌「STREET」「FRUiTS」「TUNE」でフォトグラファーとして活躍後、08年より東京のストリートファッションを海外に向けて発信するサイト「STYLE from TOKYO(http://reishito.com/)」を開始。毎日更新で東京の「今」を全世界に向けて届けているパワーブロガー。原宿のファッションアイコン的存在でもある。新聞、雑誌、WEBなどで活躍中。
今夏、初の電子書籍による写真集を出版。iPod/iPhoneにてご覧いただけます。詳細はHPにて。http://www.d21.co.jp/contents/campaign/StylefromTokyo/

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