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2011年10月13日11時9分
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「シトウレイのfun! fun! fashion!」

「オフ・ランウェイ」の魅力 NYは柄、柄、柄

シトウレイ

写真:ボリューム感のあるドレス・ワンピースも華やかな花柄で着こなして。ベルトと靴とバックの黒色で全体を引き締めている拡大ボリューム感のあるドレス・ワンピースも華やかな花柄で着こなして。ベルトと靴とバックの黒色で全体を引き締めている

写真:はっきりとしたチェックのワンピース。同色のバックと合わせてスッキリと拡大はっきりとしたチェックのワンピース。同色のバックと合わせてスッキリと

写真:ボーダー×トラ柄の着こなし。柄×柄はもちろん、スカートのアニマル柄も今季注目アイテム拡大ボーダー×トラ柄の着こなし。柄×柄はもちろん、スカートのアニマル柄も今季注目アイテム

写真:フォトグラファーの彼女。チェック×チェックの着こなしが楽しい。白い襟が余計に引き立って見えます拡大フォトグラファーの彼女。チェック×チェックの着こなしが楽しい。白い襟が余計に引き立って見えます

写真:難易度の高い柄×柄の組み合わせ。水玉のアイテムはおそらくマーク・ジェイコブス拡大難易度の高い柄×柄の組み合わせ。水玉のアイテムはおそらくマーク・ジェイコブス

写真:この足元の豹柄のサンダルに注目。アニマルモチーフはこういうささやかなボリューム感で取り入れるのがお薦めです拡大この足元の豹柄のサンダルに注目。アニマルモチーフはこういうささやかなボリューム感で取り入れるのがお薦めです

写真:二つのクラッチバック、そしてシューズ。どちらもアニマルモチーフ拡大二つのクラッチバック、そしてシューズ。どちらもアニマルモチーフ

 自転車に乗って街に向かうと、どこからか匂う金木犀。すっかり秋になりました、シトウレイです、こんにちは。さて今回は先月行われたニューヨーク・ファッション・ウイークのショー周りの様子についてお届けします。

NY「オフ・ランウェイ」の魅力を写した20枚はこちら!

 みなさんコレクションというと「ああ、モデルさんが新しい服を着て歩くショーを見るアレでしょ」とお思いの方は多いでしょう。うん、その通り。ほぼ全て会場に来る人はそれがメーンの目的と見どころです。

 とはいえ、これはあまり知られてはいない事実ですが(だんだん小声になってます)、コレクションというのは大きくわけて二つの見どころがあるんですよ(コソリ)。

 まずその1は、いわゆる「ランウェイ」。モデルさんが洋服を着てキャットウォークを歩いている姿はテレビや雑誌でなじみがあるかと思います。カラフルでポップなものもあれば、シックで落ち着いたものもある。女の子テイスト花盛り、なものもあれば、シンプルでミニマムなものもあり、千差万別。ここで堪能できるのは、デザイナーさんやそのブランドさんのクリエーションや表現、主張、つまり「クリエーターの仕事=ファッション」です。

 そしてもう一つは、「オフ・ランウェイ」。会場の外、そこに集う人たちのファッション・スナップです。ここでは、そのショーを見た人たち(エディター、ライター、スタイリストにバイヤーに、いわゆるファッショニスタと呼ばれる人々)が、実際前回のショーを見、感銘を受けて買った服や選んだ物が見ることができます。

 そこには、着る人それぞれの個性が自然に出てきます。たとえ同じワンピースでも、合わせるバック、靴やアクセサリー、場合によっては懐事情でそれぞれの趣味や好みにアレンジされます。デザイナーのクリエーションを離れて、それぞれのカスタムが反映されています。そう、ここで堪能できるのは着ている人それぞれの個性や工夫が入り込んだ「着る人それぞれの仕事=スタイル」というわけです。

 また、違う角度から見てみると、先シーズンのショーがリアルな数字、人気や支持の結果として反映されてしまっている、クリエーターにとってはスリリングな場所とも言えるでしょう。

 コレクションの見どころ二つ。どちらもそれぞれの魅力があります。ランウェイについての評価や記事はたくさんあるので、ここではこの「オフ・ランウェイ」に注目して、今回は2度にわたってお送りしまーす!

 コレクション周辺で気になったのはまず(1)柄のボリューム感が右肩上がりになっていること。

 今シーズンは柄のアイテムを使っている人をよく見かけました。特筆すべきは、そのボリュームの多さ。例えばシャツだけ、スカートだけ、もしくはバックや靴だけといった一点小物使いではなくて、ワンピースどーん! 上から下まで柄、柄、柄! 花柄、チェック、水玉、ボーダー、ストライプ……。全身に対する柄の量の多さが特に目をひきました。

 この柄ブームに伴って派生してきた(2)「柄×柄」の着こなしスタイル。

 男性ではスーツを着る時のシャツ&タイの着こなしアレンジで、東京やロンドンのエッジの利いたストリートキッズのファッションで、あるいは和装でもこういった柄×柄のスタイルは見かけますが、コレクションというモード1000%な場所ではとても新鮮。

 これは単色の色合わせに比べ難易度の高い、上級者テクニックです。む、むずかしい……、最初は私も及び腰でした。とはいえやっぱりチャレンジしたいし、だって何だか面白そうだし。色々撮った写真を見ているうちにどうやらポイントがつかめてまいりました。イエーーース!

 キーワードはズバリ「共通項」。方法論は3種類で(1)色、(2)柄、(3)色と柄の両方。

 まず(1)。たとえばボーダー×トラ柄にしたなら(写真上から3番目参照)、ボーダーに入っている一色と、トラ柄に入っている一色を同じ色にそろえる。写真の彼女で言えばナチュラルホワイトがそれに当たります。色目がそろうことで調和が生まれています。

 そして(2)。たとえばチェック×チェック。(写真上から4番目参照)。チェックの柄の網目の大きさや色目はバラバラだけど、チェックという共通項によって全体にまとまりができます。

 最後にこれはめちゃくちゃ上級の(3)色あわせと柄合わせをそろえる(写真上から4番目参照)。トップスとスカートは水玉×チェック、だけど緑と黒という共通した色を入れています。そしてトップスとクラッチバック。緑がベースの水玉×白がベースの水玉。一つ一つのアイテムはそれぞれ見事に違う柄物なのに、全体に共通項があることでまとまりを見せています。

 ここまではボリューム感に注目してきましたが、柄の種類について少し見ていこうかと思います。なんとなくトラ、蛇、豹やシマウマ、アニマル柄がこっそりと特に小物使いで人気の様子。靴やクラッチバックなど、小さなアイテムにアニマル柄を選択している人をよく見かけました。

 あまり普段はチャレンジしない柄スタイル・ファッションですが、今シーズンは勇気を出して一歩チャレンジ。ファッションに限らず、いつもの毎日の中で新しいことを一つしてみると視線が少し広がって、楽しみもその分増えていくはず。

 大きなチャレンジはそれだけ不安もリスクも伴うけれど、小さなチャレンジぐらいだったら、ちょっと失敗してもそれも「ご愛嬌」。ファッションという、小さなチャレンジがあなたの毎日に楽しみとハッピーが訪れるきっかけになれば、と思います。

 さてさて今日はこの辺で。次回のfun!fun!fashion!in NYもお楽しみにー! お相手はシトウレイでした。チャオ!

プロフィール

シトウレイ(Rei Shito)

石川県加賀市出身。早稲田大学教育学部在学中よりモデルデビュー。

STREET FASHION CULTURE誌「STREET」「FRUiTS」「TUNE」でフォトグラファーとして活躍後、08年より東京のストリートファッションを海外に向けて発信するサイト「STYLE from TOKYO(http://reishito.com/)」を開始。毎日更新で東京の「今」を全世界に向けて届けているパワーブロガー。原宿のファッションアイコン的存在でもある。新聞、雑誌、WEBなどで活躍中。
今夏、初の電子書籍による写真集を出版。iPod/iPhoneにてご覧いただけます。詳細はHPにて。http://www.d21.co.jp/contents/campaign/StylefromTokyo/

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