現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. ライフ
  3. ファッション&スタイル
  4. コラム
  5. シトウレイのfun!fun!fashion!
  6. 記事
2012年8月10日10時18分
このエントリーをはてなブックマークに追加
mixiチェック

「シトウレイのfun! fun! fashion!」

「ゆるふわ」をぶっ飛ばせ! 過激で過剰な10代が復活

シトウレイ

写真:過剰な激しさに身を包んだファッションキッズ5人衆。10代後半の若者が多い。拡大過剰な激しさに身を包んだファッションキッズ5人衆。10代後半の若者が多い。

写真:彼女のこの足元。この厚底ヒールはもはや花魁級。拡大彼女のこの足元。この厚底ヒールはもはや花魁級。

写真:ツートーンのヘアスタイルに、タンクトップにランジェリー調のトップスを重ねて。足元はお約束の厚底。拡大ツートーンのヘアスタイルに、タンクトップにランジェリー調のトップスを重ねて。足元はお約束の厚底。

写真:彼のこの厚底で派手な靴!カラフルなファッションは100メートル先からでも目立ちます。拡大彼のこの厚底で派手な靴!カラフルなファッションは100メートル先からでも目立ちます。

写真:丸坊主の彼女!この激しさ。女の子のメイクの特徴として彼女のように眉毛が無い事が多い。拡大丸坊主の彼女!この激しさ。女の子のメイクの特徴として彼女のように眉毛が無い事が多い。

写真:顔中にピアスを施した彼女。眉毛、鼻、口、耳の至る所に穴があいています。彼女も眉毛がない。拡大顔中にピアスを施した彼女。眉毛、鼻、口、耳の至る所に穴があいています。彼女も眉毛がない。

写真:彼も眉毛がない。そして口のピアスと耳の大きな穴のピアスが特徴。良く見ると彼はカラーコンタクトをしています。拡大彼も眉毛がない。そして口のピアスと耳の大きな穴のピアスが特徴。良く見ると彼はカラーコンタクトをしています。

 シトウレイです、こんにちは!

毎日まいにち酷暑です、ストリートでの撮影も大変!暑さと戦いながらの毎日ですが、とはいえ結構楽しいの!と、言うのはこの暑い暑い暑〜い気温のさらに上をいく「アツい!」ムーブメントがここ原宿で芽生えてきたから! 今回はそこにフォーカス、いってみますかレッツゴー!

 さて原宿。原宿駅を背にすると、表参道の左側ゾーン、特に注目は明治通りとキャットストリートの間のゾーンを中心にしてその界隈がエライ事になってます! と、に、か、く「派手」!!なキッズが増えてきた。

 ここ近年「森ガール」だったり「ゆるふわ」だったり、どちらかというとほっこり系が多かったやや生ぬるいテイストの流れにドロップキックを浴びせるか如く、前衛的でパンクなそれが台頭してきたんです。

 ここで一つ原宿の歴史のおさらいを。

 1990年代後半、原宿に一大ムーブメントを起こした「FRUiTS系」と呼ばれるキッズたちがいました。10代後半〜20代前半、高校生&専門学生大学生を中心にカラフルな髪、沢山のアクセサリーの重ね付け、原色ポップな色柄使い、、、。

 「過剰」である、という事が一つの大きな価値であり、また彼らのファッションの特徴としてまず筆頭に上げられたこのムーブメント。10代の「過剰」なファッションへのエネルギーとパッションは街の活気につながり、この時代の原宿の「アツさ」は筆舌に尽くしがたいパワーがありました。

 世界的にも類を見ないこのファッションは、「原宿」という街を世界へ向けて強烈なるアピールをし、世界的に有名なファッション評論家のスージー・メンケス女史をして「かつて刺激的だったロンドンのストリートの事は忘れていい。東京は今、ストリート・スタイルの首都である」と言わしめる事になり、、、、ってアラヤダ! ちょっと話が脱線しそうなのでこの時代のファッションについてはまた改めて!

 さって時代は移って幾星霜。いつの間にか流行は終わり「FRUiTS系」も最早過去の産物。新しいトレンドやムーブメントが産まれては消え、街もファッションも変わっていきます。街の活気を変える位のパワーを持ったファッション・ムーブメントはもう見る事はないんだろうか、、と思っていたら2012年、今現在! 流れがガラリと変わりました!

 90年代後半を彷彿させるエネルギーと「過剰」を孕んだファッションに身を包んだ、前衛的でパンクな子たちが街に表れてきたんです! 気が付けば「盗んだバイクで走りだし」てしまわんがばかりのトンガリキッズのファッション、早速紐解いてみましょう!

1.ヘアスタイル

紫、ピンクにブルーに白に、、、カラフルなヘアカラーが特徴です。最近はツートーン(毛先だけ色が違う)のが良く見かけます。中にはモヒカンや丸坊主の女の子まで! 高校球児のホームランよろしく、激しくかっとばしております。

2.ボディーピアス

90年代後半も何故か流行った権太ピアス。穴の直径が1センチ以上の大きな穴のピアスがまた復活。また口や眉、鼻にもピアスをしている子たちも増えています。なんて痛々しい!そこまでせんでも、、、なこの過剰感!

3.フェイク・タトゥー

刺青も増えています。胸元や眉毛の先にメッセージだったり、ほっぺに十字架マーク(!)、などなど。「何でワザワザそんなところに!」と言った所にもフェイクタトゥーが目立ちます。

4.眉&目

ま、ま、ま、まゆげがない!そして目の色素もない!

眉毛を添ったり、カラーコンタクトで黒目を消してお人形のような目玉になっております。

5.露出大&セクシー

お腹や脚、これでもか!というくらい露出度高め、開放的なファッション。ブラトップやマイクロミニなパンツも軽々と着こなします。またちょっとランジェリー的な透け感のあるキャミソールだったりも惜しみなく活用しています。

6.厚底拍車

厚底ブームは去年あたりから引き続きですが、それに輪をかけて厚い!厚すぎるこの厚底! もはや花魁では? と二度見してしまいそうに足元の厚さに磨きがかかっています。どうなのこの「過剰」感!

 「過剰」を一つのキーワードとして語るファッションがもう一度盛り上がりを見せたという事は、今の10代のキッズには「過剰」、かつパワフルでアツいエネルギーがフツフツたぎっているという証拠。

 エネルギーが沢山ある、元気がある、それは一つの希望だと思う。

 彼らのファッションに対しての良い悪い、洗練か否か、好きか嫌いかとう議論はとりあえずおいといて、とりあえずこのまま見守っていきたいと思います。

 それがこの時代の停滞気味のファッションの、一つの突破口になる事を期待しつつ。

 ではでは今日はこの辺で。来月はこのムーブメントをけん引しているショップについてフォーカスしまーす!

 お相手はシトウレイでした、チャオ!

新刊紹介

日々是東京百景[著]シトウレイ(Rei Shito)

 国内外から注目されるストリートファッションフォトグラファー、ブロガー、シトウレイのスタイリッシュで好奇心旺盛な東京生活をそのままガイドブックに。
 ファッションを中心としたお気に入りの東京ブランド、ヴィンテージショップ、カフェ、書店、ヘアサロンなど彼女のフィルターを通して厳選された100軒。 12か月のある日のダイアリーをベースに、その日に出会った魅力的なお店や人々を、彼女の愛情あふれるコメントつきで紹介。ファッションを理解し、レンズを通して常に街と向き合う日々の中に、東京の「今」が見えてきます。 メインエリアは渋谷、原宿、青山界隈、代官山、高円寺など。詳しいマップつき。

プロフィール

シトウレイ(Rei Shito)

石川県加賀市出身。早稲田大学教育学部在学中よりモデルデビュー。

STREET FASHION CULTURE誌「STREET」「FRUiTS」「TUNE」でフォトグラファーとして活躍後、08年より東京のストリートファッションを海外に向けて発信するサイト「STYLE from TOKYO(http://reishito.com/)」を開始。毎日更新で東京の「今」を全世界に向けて届けているパワーブロガー。原宿のファッションアイコン的存在でもある。新聞、雑誌、WEBなどで活躍中。
今夏、初の電子書籍による写真集を出版。iPod/iPhoneにてご覧いただけます。詳細はHPにて。http://www.d21.co.jp/contents/campaign/StylefromTokyo/

検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介