■この秋、ファーを使ったアイテムが人気のようだ。グレーの濃淡を使い分けたラビットファーのコートは、東京都新宿区のルミネ新宿2「ドロシーズ」で見つけた。身頃はカールした長い毛足、切り替えが入った袖は毛足がなめらかと、表情が違う。ノーカラーで、袖は心持ちAラインに広がる。程よい丈はスカートにもパンツにも合わせやすく、いろいろなシーンで活躍しそう。税込み4万950円。
■デザイナー自らが足を運んで素材を探すことで価格を抑え、上質なムートンのアイテムを提供している英国のブランド「カール・ドナヒュー」。コートやベストなど40型以上がそろう「ヴァルカナイズ・ロンドン青山」では、ベルト使いがオシャレなラムスキンのケープを選んだ。軽く暖かく、肌触りは柔らか。何げない着こなしに華を添えてくれる。5万400円。
■コットン地のコートにチーター柄のフェイクファーをあしらったハーフコートは、恵比寿「マッセ・メンシュ」のもの。進化が著しいフェイクファーは、柔らかな手触りやなめらかな質感を持ちつつ扱いやすく、デザインの幅も広がっている。クラシカルな中にも、今の雰囲気を上手に取り入れた丸みのある大きな襟が新鮮だ。縫製、素材にこだわって、ていねいに作られた一着。5万4600円。(飯塚りえ)