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海外高級ブランドの出店続々 変わる銀座

2007年11月19日

 東京・銀座のファッションタウン化に拍車がかかってきた。海外高級ブランドの大型旗艦店の出店が続き、内外の有力宝飾ブランドや百貨店の新装オープンも相次ぐ。有楽町などの隣接地区にも大型複合ビルが開店し、エリアの拡大と、それに伴う人の流れの新しい動線も生まれている。若者の購買力低下がいわれる中、幅広い年齢層が集う大人の街として、銀座の力が期待されているようだ。

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有楽町マルイ

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カルティエ銀座2丁目ブティック外装イメージ図

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 「こんなに大掛かりで派手なパーティーがまだあったなんて」。7日の「アルマーニ銀座タワー」の開店記念パーティーで、そんな声がささやかれた。

 会場は日本武道館。館内を黒と金色で飾り、招待客約1000人が高級クラブ風ソファに着席。ファッションショーと注目ミュージシャンのライブがあり、ディナーがふるまわれた。世界でもトップ級のブランド「ジョルジオ・アルマーニ」の社運を賭けた意気込みがうかがえるような豪華さだった。

 来日したアルマーニ氏は「ブランドが集中し、プレステージの高い銀座に出店することで、ブランド価値が増す。見返りは十分にある」と語った。

 タワーは地下2階、地上11階。グッチやエルメスなど有名ブランドが並ぶ晴海通り沿いにそびえる。ジョルジオ・アルマーニとエンポリオ・アルマーニの服や小物の他、インテリア用品やレストラン、会員制バー、スパもそろう。外壁や内装には竹の模様など和のテイストを取り入れ、穏やかだが高級感が漂う。

 中央通りには30日、イタリアの宝飾ブランドの旗艦店ビル「ブルガリ銀座タワー」が開店する。売り場面積は同ブランド内で世界一の940平方メートル。ジュエリーや時計、革製品売り場だけでなく、レストランやバーも併設する。

 ブルガリが出店する銀座2丁目あたりは、有名な宝飾ブランドがひしめき合う激戦区になってきた。先月末にはスイスのショパールが、世界最大規模の旗艦店を開店。カルティエは03年に建てた旗艦店「銀座2丁目ブティック」を21日に新装開店させる。ティファニー本店の改装も来年秋ごろには終わる予定だ。

 2丁目と3丁目の間の銀座マロニエ通りでは、新ブティックや大型商業施設が相次いで登場している。中でも注目されるのは、33店舗を集めて9月に開店したマロニエゲート。さらに、外堀通りを渡ってすぐの場所に複合商業施設「有楽町イトシア」が先月お目見えした。

 その核店舗となる有楽町マルイは、20代向けだった丸井グループのターゲットを30代まで広げた。40代の客も増え、「特に週末の来店客は8万〜9万人と予想以上。売り上げも当初計画の2割増の、さらに上をいっている」(広報担当者)という。

 銀座にブランドが集中する理由は、そのプレステージ性にある。海外ブランドにすれば、為替などの関係で不動産価格が求めやすいレベルにまで下がって、好機とも考えたことだろう。90年代から今世紀初めは銀座より地価が割安で、トレンディーな若者が集まる表参道や青山への出店が続いた。しかし、収入の格差や志向の変化によって若者の購買力が低下し、大人向けの市場へとシフトせざるを得ない事情も生じた。

 来年、中央通りに世界初の旗艦店を出すスワロフスキーは、出店の理由を「銀座はラグジュアリーな商品に手が届く客層の幅が広い」(コンシューマーグッズ事業部ロバート・ブッフバウアー総責任者)と話す。

 考えてみれば、世界的にも一流の老舗(しにせ)ブランドが軒を並べるのは、大人の街。これまでの日本の方が異端だったのかも知れない。

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