ゲーリー・クーパーのスーツ(手前)
英国ロンドンの小路を発祥とし、世界のメンズファッションの原点ともなったサビルローの歴史と現在を紹介する展覧会「ザ・ロンドン・カット」が3月、東京・英国大使館で開かれた。「背広」の語源ともいわれるテーラリングの聖地。その歩みは紳士服の変遷そのものだ。
わずか数百メートルの通りに今は15軒のテーラーがあり、うち14軒で04年にサビルロー・ビスポーク協会を組織、今回の展覧会を主催した。東京開催は、昨年のフィレンツェ、パリに続く。
昭和天皇が皇太子時代の23年、ヘンリー・プール社に注文した燕尾(えんび)服には帝室御用達の商標を許可した証書が添えてある。
映画「イングリッシュ・ペイシェント」でレイフ・ファインズが着たディナースーツ、ゲーリー・クーパーがあつらえたクリーム色のダブルのスーツなども。両者のテーラー、アンダーソン&シェパード社のカール・マシュー氏は「襟幅やサイドベンツの入れ方などに各テーラーの特徴が表れる。ぜいたく品ながら、動きやすく機能的なことは共通しています」。
創業二百余年と最も歴史あるギーブス&ホークス社のCEOで同協会長のマーク・ヘンダーソン氏は「現在と当時のスタイルがあまり変わらないことに驚かれるでしょう。最大の違いは素材の重量。気候の温暖化に伴って、軽いものが好まれるようになりました」
リュクスなアイテムたち(Amazon.co.jp)
コントラストが目を引く(WORLD DIRECT STYLE)
一見シンプルでクラシック。でも、ちょっと見たことがない形。新たな造形の試みが目をひいた。
クラシックとボヘミアンの二大傾向。新しさより、センスの良さ。地味めの印象は、時代の流れか。
脚光を浴びた「レディーライク」は、意訳すると「大人の女性らしく」。アジア系デザイナーも台頭。
3年目、6回目を迎えた「新進デザイナーの登竜門」。作品の数々を写真特集で。