現在位置:asahi.com>ファッション&スタイル>話題> 記事 ハワイで開花、ジャポニズム アロハ・デザイン展2008年04月23日 アロハシャツと日本を結ぶ知られざる歴史をたどる「アロハ・デザイン展」が、横浜・山下町のシルク博物館で開かれている。日本初のハワイ移民が横浜を出港して、今年で140年。コレクター所蔵のビンテージ・アロハシャツ約200点や、原型とされるヨーロッパ風の労働服、中国風にアレンジされたドレスなどを展示しており、多数の民族が入り交じったハワイならではの文化に目が開かれる。 アロハシャツと聞いて、どんな柄を思い浮かべるだろうか。パイナップルやフラガールといったトロピカル柄のほか、金魚や鷹(たか)、虎といった和柄も根強い人気を誇る。 それもそのはず、アロハシャツの起源の一つは日系移民の和服で、当初は和柄が主流だった。和服をほどいて作ったらしいものもあるという。 ハワイのエキゾチックな薫りを運ぶ土産品として、1950年代には、アメリカ人観光客向けに大量に作られるようになったアロハシャツだが、発祥は定かでない。 ただ、中国系移民のエラリー・チャンが、1936年に「アロハ」ブランドを商標登録したことはわかっている。このブランドの最初期の1枚は、日系の仕立屋「ムサシヤ」に作らせたもので、竹や菊、貝桶(かいおけ)が描かれた和装用の生地でできている。 その後、多くのメーカーが手がけるようになり、富士山や鶴、鯉(こい)などを配した大胆な和柄も生まれた(50年代ごろ)。生地の一部は日本に発注され、戦後には繊維産業復興の一端を担ったとされる。 40年代後半以降は、発色の美しいレーヨン地で、派手な柄のものが増えた。コレクターはこの時期の品をひいきにし、展示品の中にも数百万円の値がつくものがあるという。 監修者の一人で京都服飾文化研究財団の石関亮さんは、アロハシャツを「もう一つのジャポニスム」と注目する。 「流行の中心から離れた地でファッションが生まれ、日本がその発展に深くかかわったことは興味深い。ハワイ古来の柄ではないが『何となくエキゾチック』と感じられて楽園的なイメージ作りにも一役買ったのではないか。制服や正装に採用され、現地の服装としても根付いている」 ◇5月25日まで、月曜休館(5月5日は開館)。700円。問い合わせは同館(045・641・0841)へ。(安部美香子) この記事の関連情報注目アイテムPick UP - ゆとりのあるライフスタイル asahi.com SHOPPING
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