ジャンバティスタ・ヴァリ。66年ローマ生まれ。フェンディなどを経て、05年独立=Jimmy Bae氏撮影
いまパリ・コレクションで最も注目される気鋭のデザイナーの一人。オートクチュールを思わせる大胆な量感や、品のあるセクシーさが魅力だ。この秋冬からは、自身のブランドとともに、ダウンが人気のモンクレールの高級ラインなども手がける。
自分のブランドの秋冬のテーマは「赤ずきんちゃんと建築的なフォルム」。ダウンで異様なほど背中やおなかを膨らませた服があったでしょ。あれは建築的なフォルムの強調と、オオカミを食べてしまった赤ずきんちゃんというイメージを表現したんです。
最近の女性は、オオカミに食べられてしまうかよわさと同時に、相手をぺろりとのみ込んでしまうような強さや情熱もある。そうした女性性の二つのリアリティーを表したかった。モンクレールを担当し、ダウンという素材が持つ量感の面白さも生かしたかった。
昔と違って今は、一人の女性が服によって自分のイメージをいく通りにも変えられる。ファッションはその自己表現を支えることで、社会的な影響力が、より大きくなっていくだろう。
そのためには既製服であっても、丹念に手をかけ、革新的な形を持つものが求められる。これからのハイファッションは建築やアートにより近づくと思います。(編集委員・高橋牧子)
リュクスなアイテムたち(Amazon.co.jp)
コントラストが目を引く(WORLD DIRECT STYLE)
一見シンプルでクラシック。でも、ちょっと見たことがない形。新たな造形の試みが目をひいた。
クラシックとボヘミアンの二大傾向。新しさより、センスの良さ。地味めの印象は、時代の流れか。
脚光を浴びた「レディーライク」は、意訳すると「大人の女性らしく」。アジア系デザイナーも台頭。
3年目、6回目を迎えた「新進デザイナーの登竜門」。作品の数々を写真特集で。