「フランス・モード」展の会場=東京・代々木の文化学園服飾博物館で
ビンテージドレスの展示を通して西欧服飾史を振り返る企画展が、東京と神戸で開かれている。
文化学園服飾博物館(東京都渋谷区)で開催中の「フランス・モード」展(6月14日まで)は、モードが開花したロココ時代から世界をリードする現代のパリ・コレクションまで、250年の歩みを約80点のドレスでたどる。ファッションプレートと呼ばれる図版や初期のファッション誌などの文献資料も展示。「国家がファッションを基幹産業として育成したフランスの事例は、日本にとっても参考になるのでは」と担当学芸員は話す。
神戸ファッション美術館(神戸市東灘区)の「ポワレとフォルチュニィ展」(7月1日まで)は、20世紀初頭のデザイナー2人に焦点をあてる。
ポール・ポワレは1906年、ハイウエストの直線的なドレスを発表。マリアノ・フォルチュニィは20年代、絹サテンに繊細なプリーツを施したドレスをデザイン。コルセットを使わないドレスで、女性服のシルエットを変えたと評される2人の作品約50点を中心に構成した。
コルセットで体形を補正したクリノリンやバッスルなど19世紀のスタイルや、ヴィヴィアン・ウエストウッドや三宅一生ら現代のデザイナーがコルセットを採り入れた作品も紹介。「コルセットをめぐる冒険」(展示の副題)としての西欧服飾史を提示している。(西岡一正)
リュクスなアイテムたち(Amazon.co.jp)
コントラストが目を引く(WORLD DIRECT STYLE)
一見シンプルでクラシック。でも、ちょっと見たことがない形。新たな造形の試みが目をひいた。
クラシックとボヘミアンの二大傾向。新しさより、センスの良さ。地味めの印象は、時代の流れか。
脚光を浴びた「レディーライク」は、意訳すると「大人の女性らしく」。アジア系デザイナーも台頭。
3年目、6回目を迎えた「新進デザイナーの登竜門」。作品の数々を写真特集で。