北京五輪を控えて、中国の多彩な服飾文化を紹介する企画展が東京と神戸で開かれている。
文化学園服飾博物館(東京都渋谷区)で開催中の「中国の服飾」(9月20日まで)は、官吏や宮廷の女性の衣服を中心に、清朝から近代への変化をたどる。
清を支配したのは満州族。その貴族階級の女性の普段着が、19世紀に西洋の影響を受けて細身で立ち襟のついたチャイナドレスに変化していく。その過程を実物の対比で説明する。
神戸ファッション美術館(神戸市東灘区)の「チャイナ×チャイナ×チャイナ」(10月7日まで)は、チャイナドレスに焦点をあてる。
中国人服飾研究家が収集した約150点を中心に構成する。中華民国成立(1912年)から50年代まで、すべて手作りの1点もの。アールデコ風の織り柄やフルーツ柄のプリント、ベルベット素材や総レースなど、1点ごとに様々な意匠を凝らす。
そこには「初めて社会に進出した中国女性のエネルギーがあふれている」(浜田久仁雄学芸員)。チャイナドレスのイメージを一新する展示だ。(西岡一正)