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【ジュネーブ・サロン1日目】カルティエのさらなる進化

2009年1月26日

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写真拡大カルティエ サントス 100 スケルトン ウォッチ。手巻きの自社開発ムーブメント、キャリバー9611MCを搭載。ケースはパラジウム950。ケース径46.5×54.9ミリ。発売は10月以降の予定。予価614万2500円。

写真拡大ロトンド ドゥ カルティエ セントラル クロノグラフ。手巻きの自社開発ムーブメント、キャリバー9907MCを搭載。ケース径42ミリ。発売は9月以降の予定。ピンクゴールドケース/予価375万9000円、ホワイトゴールドケース/予価403万2000円

写真拡大ピアジェ ポロ チタンケース。ポロ誕生30周年記念モデル。フライバック・クロノグラフ。ケース径45ミリ。ラバーストラップ。自動巻き。8月発売予定。予価199万5000円。

写真拡大ジュネーブ・サロン2009のエントランス

写真拡大バイヤー同士の情報交換など、会場内は静かなざわめきが

 スイスでは毎年春先に、バーゼルとジュネーブ両都市で国際的な時計見本市が相次いで開催されてきた。「バーゼル・ワールド」と「ジュネーブ・サロン」(S.I.H.H.)である。ところが、今年は初めて「ジュネーブ・サロン」が大幅に先行。1月19日(月)から23日(金)までの5日間にわたって、華麗な時計の祭典がオープンした。チケットさえ購入すれば誰でも入場できる「バーゼル・ワールド」と異なり、この見本市には招待状がなければ入場を許されない。それだけに会場内と出展ブースは高級時計にふさわしいゴージャスな雰囲気に演出されている。今年で第19回を数えるが、ラルフローレンが新たに加わって全17ブランドの参加となった。真冬のスイス・ジュネーブだが、静かな熱気に満ちた会場から各ブランドの新作情報を最速でリポートする。

高級時計ブームのゆくえは……

 金融危機を背景とする世界同時不況の真っ最中ということから、1日目の会場内は予想に違わず、さすがに昨年ほどの活気はなかった。特に中国人バイヤーの姿をほとんど見かけない。かなりの打撃を受けたかと考えてしまうが、あるブランド担当者によれば「この時期は中国では旧正月。このため遠出を控えているのだ」という。それでも昼頃には広い会場内に配置されたテーブルとソファが満員状態となった(食事や飲み物などは一切無料)。まだ初日だけに、軽々に判断はできないが、2000年ごろから続いてきた高級時計のブームは容易に衰えないというのが体感的印象である。

 それを象徴するのが、「王の宝石商、ゆえに宝石商の王」といわれるジュネーブ・サロンの盟主、カルティエだ。女性にはジュエラーとして知られているが、世界で初めて本格的な紳士用腕時計を作ったブランドであり(それまでは懐中時計が常識だった)、タンクやパシャなどのロングセラーも数多い。そんなカルティエが今年はメンズの高級機械式時計で数多くの新作を発表した。自社で企画から開発・製造した100%オリジナルの新型ムーブメントも2種類含まれているほか、ハイエンドの超複雑時計(フライング・トゥールビヨン)も3モデルが登場。カルティエならではの非凡なデザインセンスと技術力が存分に発揮されていた。

アエラ・スタイル・マガジン 山本晃弘編集長から

 カルティエは女性向けのブランドと思われがちですが、ジュネーブ・サロン(S.I.H.H.)を主催するリシュモングループのリーダーとして、男性向けの高級機械式時計を積極的に投入しています。2年前に発売されたバロン・ブルーというモデルは、その大振りの丸型文字盤が洗練されたデザインを好む男性から熱い支持を集めました。

 ついに今年、カルティエが自社ムーブメントを開発したことは、男性向けのマーケットで実に強い武器になるでしょう。サントス 100 スケルトン ウオッチは、キャリバー9611MCという自社ムーブメントがスケルトンで見えることもあって、カルティエ新時代の象徴的モデルといえます。パラジウム製の大型ケースは、より力強いリーダーシップを求められている現代のビジネスマンによく似合うでしょう。

◆カルティエ サントス 100 スケルトン ウオッチ

 自社開発の完全オリジナルムーブメントを搭載した意欲的な新作。ダイヤルがプレートを兼ねており、いわばムーブメント全体をカルティエのセンスで造形した、まったく新しいタイプのスケルトンといえよう。手巻きだが、二重香箱を備えており、外見からは想像できない約72時間のロングパワーリザーブ。手作業で丁寧に加工された138個の部品を、表と裏の2枚のサファイアガラスから眺めていただきたい。

◆カルティエ ロトンド ドゥ カルティエ セントラル クロノグラフ ウオッチ

 こちらもカルティエの自社開発による完全オリジナルムーブメントを搭載。通常のクロノグラフとは異なり、時計の中央に30分積算計を配置したユニークな力作。表示部分が二層で構成されており、円弧の積算計ダイアルの背後に分針と時針の根本が隠れている。

◆ピアジェ ポロ30周年記念モデル

 1874年に設立されたピアジェは宝飾でも世界有数のブランドだが、ムーブメントを自社開発するマニュファクチュールでもある。高い技術力を背景に、薄型のアルティプラノからトゥールビヨンまでメンズのラインナップも充実している。

 今年もアルティプラノのケースを38ミリから40ミリに拡大するなど数々の新作が発表された。中でも、ブラックセラミックの粒々が傾きによって動く“砂時計ウオッチ”(デュオフェイス)、大型のムーンフェイズを備えたエンペラドールクッションなどユニークなモデルも登場。また、ロングセラーのポロが30周年となり、これを記念してピアジェでは初のチタンケース・モデルがラインナップされた。(ライター 笠木恵司)

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