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sacai・阿部千登勢が「モンクレール」新ライン担当に

2009年9月23日10時37分

写真:65年岐阜県生まれ。コムデギャルソンを経て99年独立拡大65年岐阜県生まれ。コムデギャルソンを経て99年独立

 世界から注目されている日本のブランド「sacai(サカイ)」。そのデザイナー阿部千登勢が、来春からダウンで有名なフランスの「モンクレール」の新ラインも手がける。裾(すそ)をダウンでふくらませた白いワンピースや、微妙にフェミニンな量感のあるカーキのパーカなど。阿部らしいリラックス感と街で普通に着られるおしゃれな感覚が生かされている。

 若手の日本人が欧米の人気ブランドのデザインを担当するのは異例のことだ。阿部は「着る人にとって現実味があって他にはないダウンをと提案された。ずっと日常の上に成り立つデザインをテーマにしてきたので、すっと入っていけた」と語る。

 モンクレールのルッフィーニ会長は「細部が凝っていてクリエーティブだけれど、肩ひじ張らない感じがまさに今求められている」と新作を絶賛。世界200店舗で発売される予定だ。

 阿部は10年前、出産を機に、自宅で子育てのかたわらでも「ワンシーズンに3型だけならスペシャルな服が作れる」とブランドを設立。以来、「舞台映えするタイプの服ではないから」として、日本やパリでの展示会発表だけでこつこつと実績を伸ばしてきた。来春からはレディースとメンズの既存のラインのほかTシャツやランジェリーのブランドにも力を入れる。

 「あくまで自分らしいブランドでありたい。そうか、そういうやり方もあったんだ、と若い世代が思ってくれたらうれしい」。モンクレールでは福井産のナイロンも大量に使った。「日本だからこそできる技術も広めていきたい」(編集委員・高橋牧子)

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