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ゲラン調香師ティエリー・ワッサー 「女性への賛歌を香りに」

2009年10月20日11時48分

写真:ティエリー・ワッサー スイス・ローザンヌ生まれ。大手香料メーカー「ジボダン」などを経て、08年6月から現職=西村武氏撮影拡大ティエリー・ワッサー スイス・ローザンヌ生まれ。大手香料メーカー「ジボダン」などを経て、08年6月から現職=西村武氏撮影

 昨年ゲランの5代目調香師に就任。今月発売されたばかりの新しい香水「イディール」でデビューを飾った。

    ◇  

 調香師として仕事を始めた時、有名なメゾンの調香師になることは一つの夢でした。180年の歴史を背景とするゲランは、原材料を大切にするメゾンです。また、調香師が非常に長い年月にわたって活躍しています。3代目ジャック・ゲランも、4代目ジャンポール・ゲランも50年以上。彼らの作品も寿命がとても長い。品質も見事に維持しています。

 香りは女性に対する愛情の気持ちを表明しなくてはならないと思います。ゲランでは一つの伝統として1人、あるいは複数の女性を想像しながら創作されてきました。「ジッキー」は2代目調香師のエメ・ゲランが恋した人のために作り、ジャックも「ミツコ」「シャリマー」など女性への賛歌としての作品を作りました。私も女性に対する恋愛の気持ちを表明してイディールを作っています。

 「イディール」という言葉には「理想の愛」という意味があります。それをいかに香りの中に具体化していくか。恋愛は年齢や時代などに関係ないものです。100歳で恋をすることも、幼いうちから恋心を持つことも当然人間としてあるでしょう。いかなる制限もつけず香りを作る。それが私の方針なのです。(ライター・坂口さゆり)

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