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ミリ単位の進化探る ランバンのルカ・オッセンドライバー

2009年12月2日10時25分

写真:ルカ・オッセンドライバー 70年オランダ生まれ。ディオールなどを経て06年から現職=川瀬洋氏撮影拡大ルカ・オッセンドライバー 70年オランダ生まれ。ディオールなどを経て06年から現職=川瀬洋氏撮影

 10月に銀座店の改装と両国国技館で開いたショーに合わせて来日した。

    ◇

 私がデザイナーに就いた際、ランバンのメンズは手仕事によるとても高品質な服でしたが、やや眠たげというか、はっきりしないイメージでした。

 百年以上の歴史がある一方、この先の姿は誰も知らなかった。アーカイブにもメンズは多く残っていなかった。おかげで、私は何でも自由にやらせてもらえ、とても幸運でした。(創設者の)ジャンヌ・ランバンの考えにならい、ワードローブをそろえるように少しずつアイテムを増やしてきました。

 紳士服のデザインは進化であって革新ではない、と私は思います。女性がファッションに新しさや変化を求めるのに対して、男性は一度気に入ると同じブランドで買い替えることも多い。だからスーツの肩パッドもミリ単位の進化が求められます。ランバンのエッセンスを現代に解釈し直し、例えばより薄く、より軽い着心地に仕上げる。

 官能性とでもいうべき色気も大切です。触り心地のよい素材、カッティングなどすべて着る人にとって気持ちがよいこと。自由に自分を表現でき、着る人が喜びを感じられること。それがファッションの役割です。

 パリの店には、スーツを求める紳士からTシャツを買う若者まで来てくれることがとてもうれしい。より身近に感じてもらえる商品開発や価格設定にも取り組んでいきます。(菅野俊秀)

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