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エトロ クリエーティブディレクター 提供したい「非現実」

2009年12月8日11時44分

写真:ヤコポ・エトロ 62年、ミラノ生まれ。現在、アクセサリー&ホームコレクション部門を担当=上田潤撮影
拡大ヤコポ・エトロ 62年、ミラノ生まれ。現在、アクセサリー&ホームコレクション部門を担当=上田潤撮影

 アジア主要都市のマーケティング調査のために11月、来日した。

    ◇

 東京に来るたびに刺激を受けることが二つあります。一つは渋谷のような「ストリート(ファッション)」。もう一つが、息づく伝統。とりわけ今も残っている上品な「色彩」です。

 色はエトロの魅力においても欠かせない要素です。会社は父ジンモが1968年に設立。現在、長男の私を含め4人の子どもが運営しています。私たち家族は昔から色を愛してきました。特にオレンジと紫、黄色の3色。もちろんペイズリー柄も欠かせません。ある意味、私たちのシンボルでありロゴだと思っています。もともと父が好きな柄でしたが、彼が愛していたのは1800年代のビクトリアンスタイル。今のペイズリーは、子ども4人がそれぞれアレンジし、より楽しくカラフルで新鮮な柄へと変えてきました。

 とはいえ、エトロにとって一番大事なことは、ポジティブでカラフル、ファンタジーあふれるブランドの世界を伝えることだと思っています。ペイズリーは大切ですが、あくまでもそのためのメッセンジャーに過ぎません。現実は時に厳しいものだけに、それをつかの間でも忘れられるような素晴らしい世界を提供する。それがブランドとして一番大切な役割ではないかなと思ってます。(ライター・坂口さゆり)

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