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街の顔として売り出し中 川口・鋳物の鍋

2010年7月21日10時58分

カラー写真:伊藤鉄工の「ホットパン」拡大伊藤鉄工の「ホットパン」

カラー写真:文化軽金属鋳造の「味わい鍋」拡大文化軽金属鋳造の「味わい鍋」

カラー写真:1950年代にヒットした文化鍋拡大1950年代にヒットした文化鍋

 埼玉県川口市は鋳物の街だ。金属を溶かす溶解炉の煙突が名物で、映画「キューポラのある街」の舞台にもなった。

 「KAWAGUCHI i―mono(いいもの)」ブランドの名で売り出し中の、新旧二つの鍋がある。一つはモダンな鉄鋳物「ホットパン」。もう一つはアルミ鋳物の「味わい鍋」で、25年で30万個以上売れたロングセラー。地元メーカー自慢の作だ。

 「ホットパン」の伊藤鉄工(問い合わせは048・224・3511)は普段、マンホールや排水管の継ぎ手を作っている。だがここ20年で建築、土木の受注は半減。新市場を開拓しようと、5年ほど前、薄くて軽い「ダクタイル鋳鉄」の技術を生かした鍋を作り始めた。

 初めはシルバー一色だった。「デザインを変えたら」との声を受け、デザイナー斎藤善子さんの案を採用。ほうろう塗りの黒い肌と、炎をイメージした赤い取っ手の対照が鮮やかだ。

 「ダクタイル鋳鉄の鍋は世界でもうちだけでは」と伊藤光男社長。鉄鋳物の鍋で有名なヨーロッパのブランド品より3割ほど軽く、強度も高いという。

 一方の「味わい鍋」は肉厚でどっしりと安定感のある形。発売当時の1985年に、グッドデザイン賞を受賞した。製造元は、49年ごろアルミの「文化鍋」を売り出した文化軽金属鋳造(048・252・3601)だ。「熱しやすく冷めにくい。煮込みがおいしく、ごはんも上手に炊けます」と大熊幸彦社長は語る。(安部美香子)

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