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銀座三越新装開店 本館・新館一体化 屋上テラス、星付きフレンチ…

2010年9月9日14時43分

写真:銀座三越の9階に誕生した「銀座テラス」拡大銀座三越の9階に誕生した「銀座テラス」

写真:フレンチ「レ・ロジェ・エギュスキロール」の女性シェフと夫拡大フレンチ「レ・ロジェ・エギュスキロール」の女性シェフと夫

写真:「ル・ブール・ノワゼット」のシェフ拡大「ル・ブール・ノワゼット」のシェフ

写真:フィレンツェの人気店「トラットリア・ガルガ」のシェフのエリオ・コッツァ氏と銀座三越店の高橋昌弘シェフ(左)拡大フィレンツェの人気店「トラットリア・ガルガ」のシェフのエリオ・コッツァ氏と銀座三越店の高橋昌弘シェフ(左)

写真:オープンスペースに、国内外の人気デザイナーのドレスを集めた「モンミロワール」拡大オープンスペースに、国内外の人気デザイナーのドレスを集めた「モンミロワール」

写真:各アイテムごとに、名品を集めた「アディクショナリー」。トマト1個分の重さしかないヘルノのダウンジャケット。拡大各アイテムごとに、名品を集めた「アディクショナリー」。トマト1個分の重さしかないヘルノのダウンジャケット。

写真:メンズ専門の施術室「ギンザグルーミング」。妻が買い物の間に…拡大メンズ専門の施術室「ギンザグルーミング」。妻が買い物の間に…

 銀座三越が11日、全面リニューアルしてオープンする。旧本館と旧新館を一体化して売り場面積は以前の1.5倍に、商品を比較して買い物しやすいよう工夫したフロア構成や、開放的な屋上テラス、星付きフレンチなど国内外の一流グルメを集めたレストランフロアなどが売り物だ。8日には関係者への内覧会が行われ、「銀座らしさ」にこだわった新店舗が全容を現した。(アサヒ・コム編集部 写真・高山顕治、文・柏木友紀)

リニューアルした銀座三越を写真で銀座三越 安達辰彦店長のインタビューはこちら

 まず目を引くのは芝生を敷き詰めた9階部分の「銀座テラス」。旧本館部分の屋上を利用し、フロア部分と一体となった憩いの空間を誕生させた。銀座4丁目交差点にあるとは思えない開放感で、休憩しながら銀座のビル群が一望できる。

 この階に売り場はない。あるのはカフェやイベントスペース、親子休憩室や託児所、銀座や中央区の街の情報を発信するコーナーなど。吹き抜けには晴海通りを見下ろす無料休憩カウンターなどもあり、「買い物」だけでない楽しみを実感できる。

 10階、11階のレストランフロアも充実している。フランス・バスク地方のリゾート地ビアリッツに開店して1年でミシュラン一つ星を獲得したレストラン「レ・ロジェ・エギュスキロール」。シェフのアンドレ・ロジェさんも今回、開店に立ち会った。

 「バスクのアイデンティティーと日本の美意識を採り入れたお料理をご提供します。オススメは白身魚にチョリソーの皮をあしらった一皿」。テラス席からは和光の時計台や東京タワーまで見渡せる。

 フレンチではもう1軒、雑誌などで「パリ最高のネオ・ビストロ」と評価される「ル・ブール・ノワゼット」も。シェフのティエリー・ブランキさんは「カジュアルに楽しめるビストロでも、味はガストロノミーという『ビストロノミー』を楽しんで」と話す。人気メニューは「鴨肉のパイ包み焼き」。

 イタリアンも負けてはいない。フィレンツェの人気トラットリア「ガルガ」がある。ルネサンス風の店内で、シェフのエリオ・コッツァさん一押しのカラスミや、アラビアータのパスタなどが味わえる。アジア料理もバラエティー豊か。シンガポールの人気モダン飲茶店「ディム・ジョイ」や、タイ王宮フカヒレ専門店、四川料理など。

 和食からは日本そばの「箱根暁庵」、神戸のお好み焼き「ぎゅんた」、沖縄の宮廷料理や鉄板焼きも。人気洋食店2店のシェフによるこだわりハンバーグ「サンジューシー」も見逃せない。

 8階から下の物販各フロアには、グッチやセリーヌといったこれまで同店になかったブランドを数多く誘致した。一方で、垣根のないオープンスペースを広く設け、お客さんが横断的に比較検討して商品を選べる工夫がなされている。

 「銀座スタイル」と銘打ったバイヤーのセンスが光るコーナーを、各階エスカレーター脇の目立つ位置に設けたのもその表れ。4階の「モンミロワール」はドレスの品ぞろえが自慢。銀座に集うエレガンス派女性に向け、カルバン、タクーンといったドレスに定評のあるブランドの力作を一堂に展示。5階には働く女性を意識し、トップス、アウター、ボトムスなどアイテムごとに、名品をそろえた「アディクショナリー」、3階には東京発のリアルトレンドが分かる「ル・プレイス」を設けた。

 紳士コーナーにも仕掛けがいっぱい。湿度と温度を調節したガラス張りの部屋にはキューバ産のシガーがズラリ。百貨店では初めてのテイスティングルームも併設する。メンズ専用コスメを集め、ヘアカットから肌の手入れまで行う施術室「ギンザグルーミング」も面白い。

 これまで、道路を隔てて分かれていた二つの建物を一体化することは、銀座三越の悲願だった。「いつも混雑している」「売り場が狭い」「休憩スペースやレストランが少ない」といった顧客からの不満に対応するためだ。

 今回、「都市再生特別地区計画」の適用を受け、また等価交換方式により、間を通る道路を民有地化。銀行跡地など周辺地権者らと共同で、一帯を再開発した。新しい西館と東館は1階部分こそ道路が通るが、2階以降はフロアとなり、従来のような連絡通路のイメージはない。

 百貨店不況と言われ、銀座の街もファストファッション全盛の中、久しぶりの大型店舗の新装開店。にぎわいが復活することは、デパート業界、地域の切なる願いでもある。

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