現在位置:
  1. asahi.com
  2. ライフ
  3. ファッション&スタイル
  4. 話題
  5. 記事

「百貨店の原点に帰ろう!」 銀座三越・安達店長に聞く

2010年9月14日8時42分

写真:東京発のトレンドを集結させた「ル・プレイス」拡大東京発のトレンドを集結させた「ル・プレイス」

写真:銀座三越の安達辰彦店長拡大銀座三越の安達辰彦店長

写真:今回から復活した着物売り場「サロン ド きもの」。洋服感覚で選べる和装がコンセプト拡大今回から復活した着物売り場「サロン ド きもの」。洋服感覚で選べる和装がコンセプト

写真:大きく窓を取った託児所「キッズスクウェア」拡大大きく窓を取った託児所「キッズスクウェア」

写真:英語、中国語が話せるスタッフが常駐する「外国人観光案内所」。免税手続きなどもここで拡大英語、中国語が話せるスタッフが常駐する「外国人観光案内所」。免税手続きなどもここで

写真:8階の銀座スタイル「シンプリー・ハート」コーナー。ギフトアイテムの封筒や便箋などに、セミオーダーで名前を入れられる拡大8階の銀座スタイル「シンプリー・ハート」コーナー。ギフトアイテムの封筒や便箋などに、セミオーダーで名前を入れられる

 11日にリニューアルオープンした銀座三越。初日から18万人が詰めかけるなど、幸先のよいスタートを切った。百貨店不況と言われて久しい中、日本一の商業地に新生された老舗(しにせ)百貨店はどんな方向を目指すのか。リニューアルの陣頭指揮を執る安達辰彦・銀座三越店長に聞いた。(アサヒ・コム編集部 聞き手・柏木友紀、写真・高山顕治)

銀座三越のリニューアル 写真特集はこちら銀座三越新装開店 屋上テラス、星付きフレンチ…

 ―デパート業界にとって、銀座三越の新装開店は久しぶりの明るいニュースです。

 閉店する店舗もあるような大変難しい時代の今、銀座店のリニューアルは三越全体の復権をかけた試みです。新館と本館をつなぐ増床は、長年の悲願でした。今回、都市再生特別地区計画の決定を受け、容積率の割り増しや、間を通る区道を他の土地と等価交換することなどで、両館を平面でつなぐことができました。計画に携わった地権者や地域の皆様のご協力のおかげと感謝しています。

 ―銀座の街や地元中央区をPRするコーナーなどもありますね。

 9階フロアは街に開放したいと思い、物販エリアを設けませんでした。芝生の銀座テラスで待ち合わせをしたり、休んだりしながら、街としても楽しめる構成を考えました。テラスファームでは今後、地元の小学生が野菜を植え、収穫する予定です。

 ―どのような層に向けて店作りを考えたのですか?

 銀座にいらっしゃる方はどういう方なのか、随分詰めました。銀座らしさとは何か、オリジナリティーとは、と。その結果が、各階に設けた「銀座スタイル」という売り場に表れています。世界でどこよりも早くというよりは、銀座でしか出会えない、三越ならではの商品開発をして欲しい、と各バイヤーに指示しました。

 例えば3階の「ル・プレイス」では、東京ファッションのデザイナーを集結し、TOKYO発のリアルトレンドを発信していきます。カフェも併設した新感覚の売り場です。また、パンツよりはスカートというエレガンス派が多い銀座を意識して、4階にはドレスの自主編集コーナーを設けました。

 2階には、きもの売り場も復活させました。歌舞伎座も新橋演舞場もあり、やはり着物は銀座の伝統ですから。もっとも、日本橋や他の店舗とは違う雰囲気と品ぞろえを心がけています。和室もありませんし、あくまでファッションの流れの中での着物です。

 ―デパートに客足が戻る起爆剤になりますか?

 願っているのは、どのお客様にもストレスなくお買い物を楽しんでいただきたいということです。遊具を置いたバルコニーや託児所、親子休憩室などもあるので、子ども連れの方も安心して来ていただきたい。外国からのお客様にも、適切なご案内を差し上げます。

 また、商品をいろいろ見比べてから買うという百貨店ならではの良さを生かすべく、各コーナーの垣根をなるべく取り払い、見て歩きやすい売り場を心がけました。セレクトショップ全盛の中、お客様それぞれのテーストや価格帯に合ったものが必ず見つかるよう、幅広く品ぞろえすることも使命です。

 創業者が百貨店スタイルを日本に始めて採り入れた時に言った「お客様一人ひとりを大切に」という原点に返ろうと、全社員に呼びかけています。

検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介