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ベルルッティ4代目当主・デザイナー 新しいことは女性だけで

2010年11月23日12時7分

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写真:オルガ・ベルルッティ イタリア生まれ。1895年創業のブランドを率いる=福田栄美子氏撮影拡大オルガ・ベルルッティ イタリア生まれ。1895年創業のブランドを率いる=福田栄美子氏撮影

 グラデーションのかかった色彩、革表面に意図的にスカー(傷跡)を入れる造形美。“芸術品”と呼ばれるフランスの高級紳士靴ブランド、ベルルッティを率いる。青山本店で開かれたパーティーの翌日、話を聞いた。

       ◇

 パーティーに来たお客様の服装を見て、日本人男性のオシャレのルールが流動的になってきたと感じました。10年前ならスーツはグレー、靴は黒。今は色と形に対して自由な感覚が生まれている。この変化は現在のベルルッティが掲げる価値観に合うもの。でも、こうした自由な感覚について、私自身、自社の職人から信頼を得るのに、40年の歳月が必要でした。

 デザインを始めた頃から、素材の革と職人に対して尊敬の念を持っていました。同時に、「靴づくりをがんじがらめにしているルールに異議申し立てを」と思ってきました。

 ある時、靴の表面に切り込みを入れる提案をしたら、「メチャクチャだ」と社内でたたかれました。そうしたことが重なったので、抵抗の大きそうな男性職人ではなく、女性たちに相談するようにしたんです。先に、女だけで新しいことをやる。この競争に勝つことで社内を説得していきました。

 ファッションを、野生動物を飼いならすように自分の物にする。それが本当のぜいたくだと、私は思います。(竹端直樹)

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