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〈バーゼルワールド2011〉 デザイン派・機能派競演

2011年4月18日10時10分

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写真:[1]ルイ・ヴィトン「タンブール ミニッツリピーター」拡大[1]ルイ・ヴィトン「タンブール ミニッツリピーター」

写真:[2]ブルガリ「ダニエル・ロート クロノスプリント オール・ブラックス・スペシャル・エディション」(右)、[4]シャネル「J12クロマティック」(左)拡大[2]ブルガリ「ダニエル・ロート クロノスプリント オール・ブラックス・スペシャル・エディション」(右)、[4]シャネル「J12クロマティック」(左)

写真:[3]グッチ拡大[3]グッチ

写真:[5]オメガ「シーマスター プラネットオーシャン クロノグラフ」(右)、[6]ロレックス「オイスターパーペチュアル コスモグラフ デイトナ クロノグラフ」(左)拡大[5]オメガ「シーマスター プラネットオーシャン クロノグラフ」(右)、[6]ロレックス「オイスターパーペチュアル コスモグラフ デイトナ クロノグラフ」(左)

写真:[7]ブライトリング「クロノマット44 日本限定モデル」(右)、[8]セイコー「セイコー ブライツ アナンタ」(左)拡大[7]ブライトリング「クロノマット44 日本限定モデル」(右)、[8]セイコー「セイコー ブライツ アナンタ」(左)

 世界最大級の時計・宝飾展示会「バーゼルワールド2011」が3月末、スイスで開かれた。世界各国から1892社がブースを出展。昨年に続き、来場者は10万を超えた。時計市場への本格参入を続ける高級宝飾・服飾ブランドは、過去のヘリテージ(遺産)の活用を軸にデザインで勝負。一方の老舗時計ブランドは機能の充実で差別化を図る。

◆服飾・宝飾ブランド

 注目を集めたのは、バーゼル初出展のルイ・ヴィトン。メーン会場から離れたライン川に大きなボートを浮かべ、新作を発表した。

 ブランドならではの「旅」をテーマにした新作が発表されたが、圧巻は最高クラスの「タンブール ミニッツリピーター」=[1]。異なる鐘の音色で、旅先でも自分が住む国の時刻を知らせてくれる。受注生産で予価2800万円。時計づくりを始めて10年。本気の姿勢を印象づけた。

 同じLVMHグループに加わるブルガリは、昨年のバーゼルで注目を集めた「ダニエル・ロート クロノスプリント」のオールブラックス・スペシャル・エディションを発表した=[2]。ニュージーランドのラグビーのナショナルチームとの協力で生まれた新作。文字盤に浮かぶマオリ族のタトゥー模様が印象的だ。予価159万6千円。

 ブルガリ時計の魅力はイタリアのデザインとスイスの技術の融合。フランチェスコ・トラーパニ最高経営責任者(CEO)は「ブランドにとってデザインはとても重要」と、1世紀以上続くブランドのデザイン力を強調する。

 全般的に、デザインや機能と価格のバランスを考えた新作がそろう中、宝飾・服飾ブランドは各自の個性を強く打ち出していた。

 グッチはブランド創設90周年を記念したコレクション「グッチ1921」を発表した。1921はフィレンツェの店を開いた記念の年で、レディース向けはキャメル、ホワイトなど4色=[3]。ハンドステッチが施された革張りケースがファンにアピールしそうだ。12万6千円。

 ティファニーも30年代のアールデコ調デザインからインスピレーションを得た新シリーズ「ギャラリー」を発表した。「スウォッチグループとの技術提携後、デザインの幅が広がってきた」と話す。

 シャネルは00年発表のJ12に新素材のチタンセラミックを使った「クロマティック」を投入=[4]。傷がつきにくく、「黒と白を包括する第三の色」は光の加減で微妙に変化する。一番大きなケース径41ミリで予価55万6500円。

◆老舗ブランド

 一方、老舗時計ブランドでは、定番モデルを強化した新作が目立った。

 開発に6年かけたシリコン製ヒゲゼンマイ、キャリバー9300を搭載した「シーマスター プラネットオーシャン クロノ」を発表したのはオメガ。耐磁性、耐衝撃性を向上させた。ケース径45・5ミリ、オレンジベゼルのタイプで69万3千円=[5]。

 ロレックスは不動の人気を誇るシリーズに、セラミックの黒いベゼルを装備した「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ クロノグラフ」を投入=[6]。黒いベゼルを搭載した1965年のモデルを思い起こさせるデザインだ。262万5千円。

 ブライトリングは商品ラインアップを刷新。ブランドの顔であるクロノマットに41ミリモデル(クロノマット41)と47ミリモデル(クロノマットGMT)を投入した。従来の「クロノマット01」を「クロノマット44」と改称し、日本限定モデルも発表=[7](佐田美津也氏撮影)。300本限定で89万2500円。

 名門パテック・フィリップは、レディースも含め計6種類のグランド・コンプリケーション(複雑機能を複数搭載したモデル)を同時に発表。改めて存在感を見せつけた。

 創業130周年のセイコーは初代グランドセイコーの復刻モデルなど記念限定モデルを発表。「セイコー ブライツ アナンタ」からは機械式クロノグラフ搭載のダイバーズウオッチが出た。限定700本で36万7500円=[8]。

 値頃感を出しつつ、過去のデザイン復刻や機能の充実で「らしさ」を演出。市場の競争が厳しさを増す中、この傾向はしばらく続きそうだ。(竹端直樹)

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