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こんにゃく糊で細かい文様 紅型 沖縄

2011年7月23日10時46分

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写真:伊差川洋子さんと「浦添型」の作品=沖縄県立芸大拡大伊差川洋子さんと「浦添型」の作品=沖縄県立芸大

写真:紅型の道具。左から型紙、型紙を彫る小刀、はけ(3本)、のりを入れる筒=沖縄県豊見城市の工房拡大紅型の道具。左から型紙、型紙を彫る小刀、はけ(3本)、のりを入れる筒=沖縄県豊見城市の工房

 沖縄を代表する染めもの「紅型(びんがた)」。鮮やかな黄色の地に赤や青、緑などで染めたくま取りのある文様が特徴だ。18世紀の半ばには、現在の様式が確立したと言われる。

 渋紙に型を「彫り」、布に当てて防染のための糊(のり)を「置く」。文様の部分に顔料で色を差し、糊を洗い落とした後、地を染める。琉球王国時代、王家の衣服や舞踊の衣装として使われたため、原色を使った松竹梅などの大きな柄が特徴とされてきた。

 この道35年の伊差川洋子さんは、伝統的な技法を使いながらデザインの改革を重ねる作家だ。那覇で育ち、隣の豊見城(とみぐすく)市に工房を構える。

 高校時代、柳宗悦らの「民芸」運動の影響を受けた「伝統を守れ」という風潮に違和感を覚えた。東京の女子美術短大専攻科などで学び、那覇に戻ったのが本土復帰の1972年。新しい試みとして、芭蕉やユウナなど沖縄固有の植物の柄をとり入れ始めた。

 10年ほど前から、紅型の祖型とされる「浦添(うらそえ)型」の研究も進め、絶えていた技法を再現。今月、県立芸大であった沖縄染色研究会で発表した。

 2種類の型紙を使い、細かい文様を染め出すことができるが、長い間絶えていた。古い布地見本で見つけ、こんにゃくの粉で作るこんにゃく糊を使う方法を発見。この発見で可能になった精緻(せいち)なデザインに取り組んでいる。(安部美香子)

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