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リシャール・ジェフロワ ドンペリニヨン醸造最高責任者

2011年8月24日10時6分

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写真:リシャール・ジェフロワ 1954年フランス生まれ拡大リシャール・ジェフロワ 1954年フランス生まれ

 最高級シャンパンの代名詞となっているドンペリニヨン。収穫された最良のブドウが基準を満たした年にだけ造られ、「何年物」と呼ばれる“ヴィンテージ”として世に出される。その決定権を握る醸造最高責任者の重責を、1990年から担ってきた。

    ◇

 日本には50回以上来ていますが、私が携わるシャンパンの世界と共通点が多いと感じています。普段は控えめで物静かですが、今年の震災で示されたように、凜(りん)とした強さもある。他者との関係を重んじる調和の精神は芳醇(ほうじゅん)な形で完結し、一種の美学にまで到達しています。

 シャンパンは数種類の原酒をアサンブラージュ(ブレンド)することによって作られます。毎年同じものを造るためだと思っている人も多いようですが、それは違います。ブドウの出来は年によって異なる。その中で最高の一点ものを造るためにアサンブラージュという手法はあるのです。

 同じ年のブドウを100%使って造るのが“ヴィンテージ”。最高品質のシャンパンを生み出そうとすれば、リスクを取る覚悟が必要です。より偉大なものを生み出すため、時に常軌を逸したようにさえ見えるチャレンジにも踏み込む。不断の努力があるからこそ、ドンペリニヨンは美しく輝くのです。(竹端直樹)

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