【中島耕太郎】もともとはフォーマルなアイテムながら、愛らしい表情をつくる蝶(ちょう)ネクタイの人気が広がっている。クラシック回帰という最近のファッションの流れや数千円で手軽に楽しめる点が、支持を集める理由のようだ。
「ちょっと可愛さを出したい時にピッタリ」と愛知県一宮市の男性(49)。10月に東京・渋谷で開かれた「ツイードラン」に仲間と参加した=[1]。会場には「マニッシュにまとめたくて」と女性(32)=[2]=の蝶タイ姿も。マニッシュも今季のトレンドだ。
祖父から譲り受けたことがきっかけで、25本もコレクションしているという大学生(23)=[3]=はプラスチック製の蝶タイをスウェットと合わせて。クラシックな襟なしジャケットで決めた男性(57)=[4]=は「パーティーで愛用中」という。
70種をそろえる小田急百貨店新宿店では、秋口の2カ月で50本が売れた。ウールのチェック柄などカジュアル仕様が4割。礼装用も赤のドット柄など従来にない華やかな選択が目立つという。