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コラム「おいしさ発見」

コーンブレッド〜生クリームでリッチな味に〜

2007年12月05日

 トウモロコシの粉と小麦粉に牛乳、卵などを合わせて焼くのが、コーンブレッド。米国、特に南部の名物で、どの家庭の食卓にも登場するなじみ深いものです。

写真

コーンブレッド 撮影・越田悟全

 トウモロコシの日向(ひなた)くさい香りと、もそもそした食感がするのですが、口の中でかむうちに甘みが広がり、食べ終わるともう一口、と後を引く不思議な魅力があります。私もお菓子作りを始めたころに作った思い出があります。トウモロコシの粉、コーングリッツも菓子材料店などで見かけるようになりました。日本でも広まってくれるよう、レシピを紹介します。

 イーストを使わないクイックブレッドの一種で、今回は生クリームを加え、リッチな味わいにしてみました。そのままでも、蜂蜜をつけても。甘みはひかえめですから、食事パンとしてスープやサラダと一緒にぜひどうぞ。生クリームを牛乳に代えるとリッチ感はなくなりますが、より手軽に楽しめます。

 卵とグラニュー糖をボウルに入れて軽く泡立て、牛乳と生クリームを加えます。人肌に温めておくのを忘れずに。冷たいままだとその後に入れる溶かしバターが固まってしまいます。後は粉類を加えてぐるぐるとかき混ぜたら型に流し入れるだけ。ここではパウンド型を使いましたが、四角や丸の型でも結構です。

 出来たてはしっとりもっちり。翌日まで残ったら、トースターで焼いて食べてみてください。周りがカリカリとなって、ひと味違ったおいしさです。ただ、コーングリッツが水分を吸い、時間がたつとパサパサになっていくので早めに食べきってください。

 (「オーブン・ミトンカフェ」パティシエ)


レシピ

【材料】(縦18センチ×横9センチ×深さ6センチのパウンド型1本分)

コーングリッツ72グラム+小さじ1(ふりかけ用)、薄力粉60グラム、強力粉60グラム、塩2グラム、ベーキングパウダー6グラム、グラニュー糖30グラム、全卵50グラム、牛乳120グラム、生クリーム44グラム、バター40グラム

(1)パウンド型にクッキングシートを敷く。オーブンを180度に温めておく。

(2)薄力粉、強力粉、塩、ベーキングパウダーを合わせてふるい、ボウルに入れる。コーングリッツを加えて混ぜる。

(3)別のボウルに卵とグラニュー糖を入れ、白っぽくなるまで泡立て器で泡立てる。

(4)牛乳と生クリームを人肌に温め、(3)に加えて合わせる。

(5)溶かしたバターを加えて混ぜる。

(6)(2)を入れ、泡立て器を立てて持ち、真ん中からぐるぐると回して混ぜていく。粉が見えなくなったら5〜10回混ぜて終える。さらりとなるまでは混ぜない。

(7)型に流し入れ、コーングリッツ小さじ1を上面全体にふりかける。

(8)180度のオーブンで35分焼く。

〈追記〉トウモロコシの粉は粒子の大きさで区別があり、コーングリッツが最も粒子が粗い。小麦粉のように白くサラサラとしたコーンフラワーは、コーンブレッドには不向き。



プロフィール

小嶋 ルミ(こじま・るみ)
1958年、鹿児島県生まれ。87年東京・小金井にケーキ店「オーブン・ミトン」開店、昨年から「オーブン・ミトンカフェ」として営業。著書に「知りたがりの、お菓子レシピ」「簡単だからおいしい! お菓子」など。

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