2008年9月17日
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サンマの塩焼き 撮影・大山克巳 |
列島に涼しい風が吹き抜けて、今年もサンマの秋です。
豊かな魚食文化を誇る日本なのに、現代の台所で魚を焼くのは悩ましい問題です。七輪で煙もくもくは遠い世界。「まずまずの焼き上がりと手軽さで、おすすめは樹脂加工のフライパンです」と料理研究家の浜田ひろみさん。オーブンや焼き物料理用のクッキングシートの上でじんわり加熱すると鍋にも焦げつかず、カラリと焼き上がります。
鮮度のいいサンマは、体がピンと張り、口先が黄色いもの。首回りがずんぐり太いと、特に脂がのっています。青黒い背も白い腹も輝いて、黒目の周囲が澄んだものを選びます。
一匹を半分に切るので、はらわたが飛び出さないよう抜いてしまいますが、苦みがお好きならそのままに。余分な水分をしっかりとったら、振り塩は魚の30センチほど上からパラパラすれば、むらなく行き渡ります。
クッキングシートが熱源に直接ふれることがないよう、必ず、フライパンに収まる大きさに切ってから敷いてください。
火をつけたらまずは中火。1〜2分後に少し弱め、ジュクジュクと脂がにじみ出すのを待ちます。焼き色が十分についたのを確認して裏返しますが、「フライ返しを使うと皮がはがれやすいので、紙の端を持ち上げ、はしで転がすように返して」と浜田さん。裏面もそのままの火加減でじっくり仕上げます。
焼き魚は、熱々がなによりのごちそうですね。大根は皮ごとすりおろして辛みを引き立て、スダチをきゅっとしぼります。長くなる夜に、旬の味を楽しんでください。
◇栄養ワンポイント
青背の魚の代表サンマは、良質のたんぱくがとれ、主菜になる食材。脂肪には動脈硬化予防の成分を含む。塩焼きと相性のよい薬味も理にかなっている。大根おろしは「焦げ」の発がん性物質を酵素で分解し、スダチは生臭みを消す。
献立例=ワカメとオクラのみそ汁、ナスとインゲンの煮物、モロヘイヤとシイタケのあえもの、ごはん
(管理栄養士・宗像伸子)
1人前392キロカロリー 塩分3.3グラム
【材料】(2人前)
サンマ2匹(約350グラム)、塩小さじ1弱、大根10センチ分、しょうゆ小さじ1、スダチ1個
(1)サンマは長さを二つに切る。わたを抜き取り、塩水(水3カップに塩大さじ1の割合)で手早く洗ってキッチンペーパーで水分をしっかりとふき取る。両面に塩をふる。魚の上30センチほどの高さからふるのが均一に行き渡らせるコツ。
(2)樹脂加工のフライパンにオーブンや焼き物料理用のクッキングシートを敷く。縁からはみ出さないように注意する。盛りつけた時に表になる側を下にしてサンマを並べ、中火にかける。2分ほどして脂の音がしてきたら少し火を弱め、ジュクジュクと音のする状態でさらに3、4分焼く。
(3)サンマの周囲に焼き色のついた脂がにじんできたら、紙の端を持ち上げ、はしで転がすようにして返す。さらに中火で3、4分、中まで火が通るように焼く。
(4)サンマを焼く間に薬味の準備をしておく。大根は皮ごとおろし、ざるにとって軽く水気をきる。サンマを皿に盛り、大根おろしと半分に切ったスダチを添える。おろしにしょうゆを少しかけて食べる。
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