2008年11月5日
![]() |
炒り豆腐 撮影・大山克巳 |
主役とはいかないけれど、小さなおかずがあると食卓は充実、満足感も広がります。ゴマ油の風味とやさしい甘みの「炒(い)り豆腐」は、まさにそんな一品。料理研究家の浜田ひろみさんに教わります。
調理をするときのポイントは、豆腐に含まれている水分の扱いです。豆腐料理で、味が染みこまなかったり、時間がたつと水っぽく味がぼけてしまったり、という経験はありませんか。
木綿豆腐は、メーカーによって硬さはさまざまですね。下準備の「水切り」で、仕上がりの味わいに差が出ます。重しをしたり、電子レンジにかけたり、といろいろな方法がありますが、短時間でほろっとした食感にするのは、「ゆでる」やり方です。
食べやすい大きさになるように、手で粗く握りつぶしながら、沸騰した湯の中にいれましょう。そのまま浮き上がってくるまで2〜3分、強火で加熱します。ざるにあげて水気をきると、弾力がでているはずです。水分が抜けたことで、あらたにだしや調味料がしみこむのです。
加える具材は、いろどりや歯ごたえのリズムを考えます。今回はニンジン、青ネギ、キクラゲで赤、緑、黒とそろえ、新ギンナンを散らしました。白い豆腐と5色になれば、自然に栄養バランスも取れてきます。ほかに干しシイタケや、レンコン、インゲンなどあるもので応用を。だしになる煮干しは小ぶりで上質のものを選ぶこと。頭とはらわたを取って加え、そのまま食べてしまいましょう。
鍋からいい香りがしてきましたか? 煮込み時間はあくまでも目安です。しっとり汁気を残して仕上げます。多めに作り、翌朝あったかご飯にのせて食べるのは格別です。
◇
大豆食品の中でもっとも親しみ深い木綿豆腐は、絹ごしに比べてカルシウムが3倍、たんぱく質も多く含む。消化もよいので、食卓に頻繁にのせるよう意識してほしい。
献立例=サケの幽庵(ゆうあん)焼き、ホウレンソウとキノコのからしあえ、カブとカブの葉のみそ汁、ごはん
(管理栄養士・宗像伸子)
1人前223キロカロリー、塩分2.5グラム
【材料】(2人前)
木綿豆腐1丁(280グラム)、ニンジン5センチ(50グラム)、長ネギ(青い部分含む)2分の1本、キクラゲ大さじ1(戻して30グラム)、ギンナン10粒、煮干し8匹、ゴマ油大さじ1、砂糖(三温糖)大さじ2分の1、しょうゆ小さじ2、みりん小さじ2、塩小さじ2分の1、揚げ油適宜
(1)鍋に湯を沸騰させ、木綿豆腐を手でつぶしながら入れる。再び沸騰して豆腐が浮き上がってきたら、ざるにあげて水分をきる。
(2)ニンジンは薄切りのいちょう切り、長ネギは小口切りに、キクラゲは水に浸して戻し、石突きをとって細かく切る。煮干しは頭とはらわたを取り、縦半分に割る。
(3)ギンナンは殻をむき、薄皮のついたまま少量の油の中で揚げる。緑の色が鮮やかになればよい。ゆでたものを利用しても。残った皮を除いて横半分にきる。
(4)鍋にゴマ油、ニンジン、長ネギを入れ、中火でいためる。ネギの香りが出たら豆腐を加え、煮干し、材料がひたひたになる程度の水、砂糖、しょうゆ、みりん、塩を加える。沸騰したら中火にし、ふたをして7〜8分煮てふたをとり、汁気を少し残して仕上げる。
(5)器に盛り、ギンナンを散らす。
鍋料理のおいしい季節が到来! 冷え込む夜には家族や友人とアツアツの鍋を囲みたい。神戸のインドカレー鍋や辛味がまろやかで食べやすいキムチ鍋、楽天ランキング常連のもつ鍋など、みんなで食べたいいろいろな鍋料理をピックアップ。プロのこだわりがつまった鍋で、心身ともにほっこり温まろう。
来年のお正月は、おいしくて手軽なお取り寄せおせちで迎えてみませんか? しにせ料亭の純和風から、中華、洋風、海鮮づくしなど、こだわりの逸品をご紹介。すぐに売り切れてしまう可能性もあるので、早めにお申し込みを!