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茶わん蒸し

2009年1月7日

  • 教える人・浜田ひろみ

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茶わん蒸し 撮影・大山克巳

 さあ新年、「おかず100選」は「茶わん蒸し」から始めます。卵とだしのやさしい味わいに、ごちそう疲れの胃もほっと一息。中にしのばせた焼きもちが香ばしく、今回は銀あんをかけて、なめらかさを一段アップさせました。

 「手持ちの平鍋でつるんと上手に作れますよ」と、心強い言葉をかけてくれたのが料理研究家の浜田ひろみさん。読者の「食べたいおかず」アンケートで14位の人気の一方、10代から70代の方まで「固まらない」「すが入ってしまう」と悩み多き一品でした。

 「ポイントは卵とだし汁の割合。卵1にだし汁2.5〜3と覚えて」と浜田さん。「鶏肉やエビなど具材を入れる場合は、材料から出る水分を考えて1対2の割合にすれば失敗ありません」

 卵は泡立てないように、ていねいに溶きほぐします。温めただし汁を使うのは、卵と混ざりやすく、蒸し時間も短くてすむので「す」ができにくくなるからです。こし器に通せば準備は万全です。

 器は熱に強い磁器で。湯飲み、そば猪口(ちょこ)などお好みで楽しみましょう。そして鍋。底が平らで、器を入れてふたのできるものなら、蒸し器に早変わりです。厚手のキッチンペーパー1枚で、器がカタカタ動くのを防ぎます。

 加熱時間が短いのでタイマーを使います。卵の表面がかすかにふくらんだら、蒸し上がりの合図です。まだ火が通っていなければ弱火でさらに2分ほど。今回は4人前ですが、2個ならレシピを半分にし、蒸し時間を1、2分短めにして様子をみてください。

 淡い色の銀あんは、吸い物くらいの味加減の汁に片栗粉でとろみをつけたもの。熱々をかける最後のひと手間は、食べたら納得の口当たり。おろしワサビのほか、薬味はユズ皮にしてもいい香りです。

◇栄養ワンポイント

 だれもに好まれ、体の弱った時にもおいしく食べられる、ぜひ覚えてほしい家庭の味。シンプルな具材なら汁物がわりに。

 献立例=ブリ大根、炒(い)り豆腐、ホウレンソウと春菊のピーナツあえ、サツマイモの甘煮、ごはん

(管理栄養士・宗像伸子)

レシピ

1人前108キロカロリー、塩分1.2グラム

【材料】(4人前=100cc4個分)

卵(大)2個、A合わせだし(カツオと昆布のだし1カップ半、塩小さじ2分の1強、しょうゆ小さじ2分の1、酒小さじ1)、切りもち2切れ、B銀あん用(カツオと昆布のだし3分の1カップ、塩ひとつまみ、しょうゆ2滴)、片栗粉小さじ2分の1、水小さじ1、おろしワサビ適宜

(1)切りもちはふたつに切り、オーブントースターでこんがり焼く。

(2)Aの材料を耐熱容器に入れ、電子レンジ(600ワット)で1分ほど加熱し40度ほどに温める。

(3)ボウルに卵を割り入れ、菜ばしで白身をすくい上げるように十分に溶きほぐす。だしを少しずつ混ぜて卵液を作り、こし器を通す。

(4)器にもちを入れ、卵液を注いで表面の泡をすくい取る。平鍋にキッチンペーパーを敷いて器を並べ、熱湯を深さ3センチほどはる。

(5)鍋を中火にかけ、沸騰してきたらふたをして弱火にし、5、6分加熱する。卵の表面がかすかにふくらみ、竹串を中央にさして澄んだ汁が上がってきたら火を止める。ふたをして2、3分置く。

(6)小鍋にBをひと煮立ちさせ、水溶き片栗粉でゆるいとろみをつけて銀あんを作る。茶わん蒸しにあんをかけ、おろしワサビを添える。

※だしのとり方=鍋に昆布4センチ角2枚と水2カップ強を入れる。弱火で7〜8分ゆっくり加熱し、昆布がゆらゆらしたら取り出す。削り節1カップを加えて火を止め、沈むまで待ち、こし器でこす。

プロフィール

高城順子 (たかぎ じゅんこ)
料理研究家。大阪府生まれ。和・洋・中の専門家に師事した後、料理教室の講師を経てフリー。雑誌、テレビの料理番組などで活躍。

プロフィール

根岸規雄 (ねぎし のりお)
ホテルオークラ東京総料理長。埼玉県生まれ。61年同ホテルに入社、フランス料理に取り組み、01年に総料理長に就任。

プロフィール

浜田ひろみ (はまだ ひろみ) 
料理研究家。岡山県生まれ。大手家電メーカーに勤務後、独立。クッキングスタジオを主宰し、料理指導のほか食品CM制作にも参加。

プロフィール

土井信子 (どい のぶこ)
家庭料理研究家。大阪府生まれ。故土井勝氏と結婚、料理学校を開設。夫の死後閉鎖し、現在は高齢者向け教室などで教える。

プロフィール

宗像伸子 (むなかた のぶこ) 
管理栄養士。東京都生まれ。病院の栄養部勤務の後、独立。病院や企業の栄養コンサルタントのほか、テレビや雑誌で健康を維持する食事を解説。
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