2009年11月25日
ポテトグラタン 撮影・大山克巳
木枯らしが吹く夜に、熱々のポテトグラタンはぴったりですね。「ホワイトソースを使わない、おすすめのレシピがあるんです」と、ホテルオークラ東京名誉総料理長の根岸規雄さん。
ひとくち食べるとミルクの風味で、後味はあっさり。やわらかなマッシュポテトのようで、ところどころにイモの食感を感じます。とろみの秘密は、ジャガイモそのものが含むでんぷんです。
「でんぷんを牛乳の中に溶け出させます」と根岸さん。さらに、へらで混ぜながら煮ると、ほどよく煮くずれたイモと煮詰まった牛乳で、全体にとろみが生まれます。
ジャガイモは、メークインのような粘質が向いています。水にさらさず、鍋に牛乳を注いでおいた中に、切ったそばからジャガイモを入れます。厚手の鍋がいいですね。
塩の半量を加えて火にかけましょう。沸騰したら、小さな泡がたってきますね。弱火にして木べらの先を鍋の底につけ、最初は大きく時々動かすイメージ。イモが煮えてきたら鍋底に焦げつかないように、全体を混ぜる。徐々にとろみがついてくるのが実感できます。沸騰から20分ほどが目安です。バターで風味とハムのうまみを加えてひと煮立ちで、準備完了です。
熱いので気を付けてグラタン皿に移し、パン粉とチーズ、バターを上にふってオーブンに。あとはいい焼き目が付くのを待つだけです。
「ハムのほかには、ツナの水煮の缶詰やゆでたサーモンなども合いますよ」
主菜としてたっぷり食べるのはもちろん、ワインと合わせた前菜や付け合わせにも。飽きのこないグラタンです。
◇栄養ワンポイント
ジャガイモはビタミンCが多く、でんぷんが糊化(こか)することで調理による損失も少ない食材。このグラタンを主菜にすると、1人前でコップ1杯の牛乳がとれる。牛乳嫌いでも食べやすいので、子どもから高齢者まで、年代を問わず、カルシウムの補給にしては。
献立例=根菜と鶏肉のサラダ、雑穀パン、リンゴのコンポート(管理栄養士・宗像伸子)
◇
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1人前413キロカロリー、塩分2.9グラム
【材料】(4人前)
ジャガイモ4、5個(550グラム)、スライスハム80グラム、牛乳3.5カップ、バター大さじ1と2分の1、塩小さじ1、コショウ少々、焼く時の材料(パン粉20グラム、おろしチーズ50グラム、バター大さじ2)
(1)鍋に牛乳をいれておく。ジャガイモは皮をむいて縦に四つ切りにしてから厚さ8ミリのいちょう切りにする。すぐに鍋の中に入れる。
(2)塩を小さじ半分入れ、鍋を中火にかけて沸騰させる。泡がでてきたら火を弱め、へらで時々静かに混ぜながら、煮込んでいく。10分ほどしてジャガイモに火が通ると、底にくっつきやすくなるので、へらでこそげるようにする。さらに10分、イモの角がくずれ、とろみが十分にでるまで煮る。
(3)ハムをひと口大に切って加え、バター、残りの塩とコショウを入れ、味をみて調える。
(4)グラタン皿にバター(分量外)を薄く塗り、(3)を入れて平らにならす。パン粉とおろしチーズを全体に振りかけ、バターを小さくちぎってところどころに散らす。
(5)200度のオーブンに入れ、表面にきれいな焼き色がつくまで15分ほど焼く。





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