2010年9月1日
取材・構成 長沢美津子 撮影・大山克巳
切り昆布とレンコンの甘酢漬け
乾物は、おいしい時間の貯金箱。おひさまの力を借りて食品を保存、うまみを凝縮させた先人の知恵を、いまの暮らしに借りない手はありません。戻す時間で敬遠しているのなら、手軽な切り昆布から始めてみませんか。
「昆布を戻した汁が、そのまま煮物のだしになる。便利な素材でしょう」と、日本料理研究家の斉藤辰夫さん。
切り昆布は、刻み昆布とも呼びますが、煮物に向く日高昆布などを細く切ったものです。水で15分ほど戻せば5〜6倍に増え、すぐに使えます。乾物専門店やスーパーのほか、物産展や旅先で見つけるのも楽しいですね。
まずは厚揚げと甘辛に仕上げる「炒(いた)め煮」です。「油揚げとの組みあわせもありますが、厚揚げは食べ応えもあって、おかず向き。味のバランスもとれます」と斉藤さん。
残暑の折、傷みにくいのも助かります。ポイントはふたつ。まず色紙状(四角)に切った厚揚げの両面にこんがり焼き色をつけること。香ばしさを増すのはもちろん、煮崩れしにくくなります。
もうひとつは味つけ。しょうゆと砂糖が1対1の、甘めで濃いめと覚えてください。つやがでて、煮汁がとろりとするくらいまで煮詰めると、昆布の風味が引き立ち、日持ちもよくなるのです。
もう一品は、しゃきしゃきしたレンコンと味わう「甘酢漬け」です。塩味は昆布の塩分だけで、甘酸っぱさと調和します。レンコンはゆでて一度水にとることで、歯切れのよさと白い色が守られます。室温で味をなじませてから、冷蔵庫に入れてください。
どちらも、飽きのこない小さなおかず。気負わず乾物の常備、おすすめです。
●切り昆布と厚揚げのいため煮
【材料】(4人前) 切り昆布10グラム、厚揚げ1枚(180グラム)、水1カップ、砂糖大さじ2、しょうゆ大さじ2、サラダ油大さじ1
(1)昆布を分量の水に漬け、15分おく。ザルにあげ、汁は残しておく。厚揚げは横半分に切って厚さ1.5センチに切る。
(2)フライパンにサラダ油を中火で温め、厚揚げを並べる。はしで返しながら両面にこんがり焼き色がついたら昆布を加えて炒め合わせる。全体に油が回ったら昆布の戻し汁を注ぎ、砂糖、しょうゆを加える。紙の落としぶたをして弱火で5〜7分ほど煮て、煮汁を3分の2程度まで煮詰める。バットにあけて冷まし、味をなじませる。
●切り昆布とレンコンの甘酢漬け
【材料】(4人前) 切り昆布10グラム、レンコン120グラム、水1カップ、酢2分の1カップ、砂糖45グラム、赤唐辛子1本
(1)昆布を水に漬けて15分おく。ザルにあげ、戻し汁は残しておく。レンコンは四つ割りしてから厚さ3ミリほどの薄切りにし、水にさらしておく。
(2)鍋に湯を沸かし、レンコンの水けをきって1〜2分ゆでる。水にとってからざるにあげ、水けを取る。
(3)鍋に昆布の戻し汁2分の1カップ、酢、砂糖、唐辛子を入れ火にかける。沸いてきたら昆布、レンコンを加える。再沸騰してから1分程度弱火で煮る。
(4)ボウルに移して冷まし、2時間以上漬ける。容器に入れ冷蔵庫で1週間ほど保存できる。
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切り昆布と厚揚げの炒め煮=1人前約120キロカロリー、塩分1.8グラム、脂質8.1グラム(栄養計算・清水加奈子)
道具(1) 食洗機
日本で食器洗い機が発売されて今年で50年。内閣府の調査によると、今年3月の普及率は約30%で、空気清浄機(約37%)より低い状況です。
食洗機は、手では触れることができないほどの高温の湯を使い、洗剤と水流の力で汚れを落とします。庫内の隅々まで水流がよく届くよう、ノズルの形を工夫したり、スチーム機能で汚れを浮き立たせたり。パナソニックは汚れの程度や食器の量をセンサーで測り、すすぎの水量や乾燥時間などを自動調整する機能をつけています。「この10年で性能がかなりよくなった。これからが本格的な普及期」と担当者。
東京電力によると、選び方の主なポイントは、洗える食器の点数、出し入れのしやすさ、省エネ性、運転音など。「卓上タイプは台所に置けるかどうかが最大のポイント。ドアを開けたときのサイズや、蒸気の出口が機械のどこにあるかもチェックしてほしい」とアドバイスしています。
(大村美香)
暑い夏に食べたくなるのは、やっぱりカレー。激辛タイプだけが注目されがちだが、うまみの効いたマイルドタイプのファンも多いはず。そこで、辛さではなくうまみに注目して選んだ味わい深いカレーをラインアップ。強い辛さが苦手な人に、ぜひ味わってほしい。
そろそろ夏バテもピークのころ。そこで気分をスッキリとさせてくれる、さわやかな酸味のドリンクをご紹介。近頃人気の「飲む酢」をはじめ、果実の風味を楽しみながら美容と健康を増進してくれるドリンクが勢ぞろい。豊富に含まれたクエン酸やビタミン類が、疲れた体をリフレッシュしてくれるそう。