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大阪駅北、隠れ家的イタリアンの店「アジベーネ」閉店へ

写真:「アジのナポリ揚げ」拡大「アジのナポリ揚げ」

写真:「マチェドニアロッソ」拡大「マチェドニアロッソ」

写真:「Aji bene(アジベーネ)」拡大「Aji bene(アジベーネ)」

 大阪駅北側にある隠れ家的イタリアンの店「Aji bene(アジベーネ)」が10月27日で閉店する。「ナポリ海鮮屋台」と銘うたれた店内には、銀色に輝くアジが泳ぐ大きないけすがあり、イタリアの下町を思わせるオシャレな雰囲気で、若い女性らを中心に人気を呼んできた。数々の名物料理を堪能させてくれた「Aji bene(アジベーネ)」だが、梅田北ヤードの再開発の波の中でついに消えることになった。残りあと1カ月しかない「私のおすすめ」。(デジタル事業本部・橋本正人)

 数々のユニークな料理のなかでも一番のおすすめは、丸い団子のような「アジのナポリ揚げ」(2個入り680円)。ほくほくのジャガイモをアジの身でくるみ、パリッと揚げている。サクッとした皮の部分に歯をあてるとほんのり塩味が広がり、その次にアジのうまみが押し寄せ、さらに次の瞬間にはジャガイモの温かい風味が口いっぱいに広がる。抜群のバランスだ。「ナポリ揚げと言っても、特にナポリとは関係なくて、雰囲気で名付けたんですよ」と店長の多賀大輔さん。このナポリ揚げがこれから食べられなくなると思うと、残念でならない。

 2番目のおすすめは「高知県宿毛産直送鮮魚の海鮮アクアパッツァ」(約2人前で2100円)。鮮魚、エビ、ホタテ、イカ、ムール貝などの魚介がたっぷり入ったイタリアンの海鮮鍋だ。この鍋だけでもおいしいが、残ったスープで作るリゾット(プラス630円)が絶品。これも食べられなくなると思うと、さらに残念だ。

 ほかにも、活アジをまるごと1匹使った「活アジのカルパッチョ入り前菜盛り合わせ」(2〜3人前で2480円)もおすすめ。はじめは皿に乗ってお目見えしたアジの骨が、最後にはカラ揚げになって出てくる。これが骨とは思えないサクサクした食感で、お酒のアテにはぴったりだ。

 私はお酒よりコーヒーの方が好きな甘党だが、この店に行った時だけはお酒を頼む。「マチェドニア ロッソ」(630円)というフルーツを浮かべたオリジナルの甘いお酒で、サングリアのような味。隣席のお客さんが「なんちゃらいう名前のロッソ」と言って飲んでいたのが気に入って、私も「なんちゃらロッソ下さい」と頼んだら、ちゃんと出てきた。それからいつも「なんちゃらロッソ」とオーダーしている。ちなみに、ワインをグラスで頼むと、グラスからあふれるギリギリまで注いでくれるのも屋台っぽくて愉快な趣向だ。

 料理がおいしい店はホスピタリティも良いものだが、この店の店員さんの気持ちよさは最高級。常にまわりに気を配って、元気に対応するのは他の店でもあるが、店を出る時に「余ったものですがよければ」と新しいパンをラップに包んでお土産に持たせてくれたり、店員さんが店の前に並んで交差点を曲がるまで見送ってくれたりする。天空を貫くような建設中の梅田北ヤードの高層ビル群の隣にちょこんとある小さな店の間で、にこやかに並んで見送ってくれる店員さんたちの姿が見られなくなると思うと、本当に残念でならない。

 梅田北ヤードはこれからどんどん開発が進み、「おいしい味」の店もたくさん登場するだろうが、かつてここには「おいしいアジの店があったんだよ」と言ってみたい方。10月27日が最終営業日ですので、それまでにぜひ一度、おはこびを。

<店情報>
ナポリ海鮮屋台「Aji bene(アジベーネ)」⇒http://www.hotpepper.jp/strJ000741030/
電話:06−6372−7732
住所:大阪市北区芝田2−3−7 新大阪ビル1F
営業時間:17:00〜23:00
休み:無休(最終営業日は2012年10月27日)
貸切:40〜50名で対応

<文・写真/橋本正人(朝日新聞社デジタル事業本部ビジネス企画開発セクションサブマネジャー、宝塚歌劇団OGらへのインタビューなどを掲載しているAstand「スターファイル」の編集を担当)>

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