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おやじの昼めし 京橋玉次郎のお品書き

ホールのような空間 京橋「メルシャン・サロン」

2010年8月31日

  • 筆者 京橋玉次郎

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真紅のグラスワイン

 京橋中央通りに面した重厚なビル、メルシャン本社の1階。少々敷居が高い感じがしないでもない入り口を入ると、目測でざっと6メートル近くあろうか、高い天井の開放感のある空間が広がる。オープンキッチンの背後は、ビルの外壁と同じ自然石と思われる素材が天井まで届いている。清潔そうな、席数30という空間だ。

 ランチにはグラスワインがついてくる。ランチではいろんなところを訪ねたが、オーダーがすむとすぐに黙ってワインが出てくるところは初めてだ。真紅の1杯で早くも「なんだか、豊かなランチになりそう」と思い込んでしまうのだから、おやじは結構単純なものだ。

 そのワインのグラスをしげしげ眺めていたら、ウエイターがボトルを持ってきた。「う〜ん、昼からお代わりすすめられても困るなあ…」、などとサラリーマン漫画のように勝手な心配をする。しかし杞憂だった。ボトルのラベルを見せてくれただけ。サンライズ、メルロー、チリと読めたが、この方面は皆目不案内なので何の判断も出来ない。ただ、暑い中をヘロヘロ歩いてきた身に、酸味と渋みがきいた冷たいワインはずいぶんと美味だった。

ドン・ピエールで修行

 注文した今週のパスタは、ミートソースのナス入り。惜しげもなくたっぷりのソースがパスタにかかっている。ソースはトマトの味を強く残す、きりっとした素朴な味付けで、パスタの茹で加減もほどほど。ランチはオール1050円。日替わり、今週のパスタ、ドライキーマーカレー、ハンバーグ、マグロの漬丼、ハヤシライス(限定15食)、ビーフカレー(限定5食)がある。いずれもグラスワインとサラダがつく。

 シェフは京橋のフレンチの名店ドン・ピエールで修行してきた。店自体もドン・ピエールの姉妹店という位置づけらしい。ドン・ピエールではオムライスが名物のひとつになっているが、なるほどここでもメニューにオムライス(1575円)がある。ただしこちらはケチャップ風味でなくハヤシ風味にするなど、独自の工夫を加えてあるそうだ。機会があれば一度食してみたい気がする。

女性客が多い

 ピークを外して1時過ぎに訪ねたが、7〜8人いた先客はすべて女性だった。私に少し遅れて、一人の相当な年配のご婦人が隣のテーブルに座った。スタッフになにやらたずねた後、ゆっくりとしかもおいしそうに、違和感のない雰囲気でハンバーグステーキを召し上がっていた。男女を問わず、年配者がこうして一人静かに食事する風景は悪くない。私は好きだ。

 女性店長の木本さんによると、店のコンセプトのひとつは「ランチ難民の救済」だそうだ。どういうことかというと、注文を受けたらなるべく素早く料理を提供し、時間のない人も利用しやすくしているということらしい。なるほど注文してから出てくるまでも、片付けるのも手際がよい。もちろん、「ゆっくりくつろいでもらうのも歓迎」だそうだ。あ、そうそう、グラスワインのお代わりは210円と書いてあった。

【お店データ】

店名 メルシャン・サロン

中央区京橋1−5−8 〈地図〉 03−3231−5600

営業:〔平日〕午前10時〜午後4時30分(ランチ午前11時30分〜午後2時)、

午後5時30分〜午後9時30分(LO9時)

土日祝休み

<本日食したランチ>

ミートソース パスタ 1050円

プロフィール

京橋 玉次郎(きょうばし・たまじろう)

 心身のリフレッシュに週2、3回スポーツジム通い。京橋・銀座・日本橋・八重洲・八丁堀界隈の雑食的な昼めし散策のほか、天気のよい日に肩の力を抜いてサイクリングに出かけるのも楽しみ。時には温泉泊まりの輪行で古い街道を走ったり峠を越えたりも。元大手マスコミに勤務、不規則で不健康な記者生活36年だった。好奇心強く少し天邪鬼。身長175センチ、A型。

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