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おやじの昼めし 京橋玉次郎のお品書き

健康的なステーキ 八王子駅ビル「紅矢」

2010年10月12日

  • 筆者 京橋玉次郎

写真紅矢ステーキ写真紅矢店外写真紅矢入り口写真紅矢店内

手っ取り早い飲食街

 久しぶりに東京の西のはずれの街、八王子に出向く用事があった。昼を食いはぐれたやや遅い時刻、街へ探索に出るには時間も土地勘も無い。難民化するのを避けて駅ビル内を物色する。都心ではあまり駅ビルに食指は動かないが、馴染みのない郊外や田舎に行った時は、ある程度計算が出来るのでその飲食店街はありがたい存在だ。 

 10階、空腹をくすぐるような大きなハンバーグとステーキの写真が目に入った。500円と書いてある。見事な安さに好奇心が動く。ピークを過ぎて先客が一人いるだけの店内。目の前のメニューをしげしげと眺める。食品製造会社直営のレストランで、肉はニュージーランドのもののみを使っている、と書いてある。

牧草だけで育った牛

 そのPRによれば、ニュージーランドの牛は穀物などの飼料を使わず、ストレスのない環境でベータカロチンの多い自然の牧草をたっぷり食べて育ち、赤身率が高いヘルシーな牛肉なのだそうだ。したがって肉質は低カロリー、高タンパク、鉄分やミネラルなどが豊富、抗生物質の残留や成長ホルモンの投与も一切ないとか。なんだかいいことづくめだぞ。

 肉自体を食してみたかったので500円のハンバーグを避け、750円のロースステーキを注文してみる。180gというから、ずいぶんとリーズナブルな価格だ。ご飯は「小120g、普通180g、中250g、大300gありますけど、どうしますか」と声をかけられる。ご飯を重さで考えたことはあまり無いのでよく分からない。あいまいなままに「中でお願いします」。

育ち盛り向き?

 確かに霜降りのような脂は無い。比較的さっぱりしている。硬いというほどではないが、柔らかいとも言い切れない。そして牛肉特有のしつこいような濃厚な香りも少ない。たっぷり載ったバターを除けば、ステーキとしては見た目も食感もヘルシーな印象だ。

 柔らかく濃厚でとろけるような霜降り肉を至上とする物差しでいえば、物足りなくはある。くせのないあじと表現できるかもしれない。いずれにしてもこの価格この量は、育ち盛り(もちろん育ち終わった人でも)の肉食好みにはぴったりだ。

JRの商売

 ところでこうした便利な駅ビル、漠然と「JRのもの」と思っていたが、どうも直接経営しているわけではないようだ。紅矢が入っている八王子の駅ビルの場合なら、JR東日本の子会社であるJR東京西駅ビル開発という会社が管理運営している。同社はこのほか同駅南側にもビルを建設中のほか国分寺、相模原、武蔵小金井、甲府などの駅ビルも運営している。いわばJRの東京西側の拠点駅を預かっている形か。

 一方で紅矢はといえば、八王子のほかに阿佐ヶ谷、国立、立川、聖蹟桜ヶ丘、下高井戸などと、これも東京西方のエリアで展開している。ぴったり重なるわけではないが、どちらも似たような風土の中で事業を展開している。一般論でいって、その方面に住んでいる人あるいは馴染みのある人には見慣れた光景であっても、初めて訪ねた人間には微妙に新鮮だ。八王子でニュージーランドのステーキを食すのも、そういう意味で一興だった。

【お店データ】

【データ】

店名 紅矢八王子駅ビル店

八王子市旭町1−1(地図) 042−621−0429

営業:午前11時〜午後10時(LO9時30分)

   :無休

<本日食したランチ>

ロースステーキ 750円

プロフィール

京橋 玉次郎(きょうばし・たまじろう)

 心身のリフレッシュに週2、3回スポーツジム通い。京橋・銀座・日本橋・八重洲・八丁堀界隈の雑食的な昼めし散策のほか、天気のよい日に肩の力を抜いてサイクリングに出かけるのも楽しみ。時には温泉泊まりの輪行で古い街道を走ったり峠を越えたりも。元大手マスコミに勤務、不規則で不健康な記者生活36年だった。好奇心強く少し天邪鬼。身長175センチ、A型。

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