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おやじの昼めし 京橋玉次郎のお品書き

小粋なフレンチ 京橋「レストラン サカキ」

2010年11月16日

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カキの季節です

 朝夕が肌寒くなると一度は食したくなるものにカキフライがある。界隈にうまいカキフライを出す店が数軒あるが、今日はそのうちの一つ、レストラン サカキを訪ねることとした。この店、京橋で常時行列のできる店を数えれば、間違いなくトップグループに数えられる人気店。開店と同時に行列ができ始め、ラストオーダーの1時40分まで途切れない。前半男性、後半女性と面白いように分かれているらしい。しかし、席数が54と比較的容量があるので、思ったほどの待ち時間ではない。

 今回も数分待って着席。メニューを見るまでもなく注文はカキフライ。ごく細く刻まれたキャベツを中心としたサラダに身を預けるようにして5個並んでいる。この店で使われているカキは三陸産。身がしっかりしていて味が濃いことから三陸産にこだわっている。大きさも食べやすいようにと、あえてやや小ぶりのものを使っている。

箸がつくのも面白い

 食べやすいようにといえば、このレストランはカキフライとミックスフライにはナイフとフォークでなく箸をつける。カキフライなどフォークで切っては身が崩れしまうと、あえて箸をつけているのだ。実際に食べてみれば明らかに 箸は食べやすい。このあたり店の考え方がうかがえる。

 カラリと揚がっている。中身は汁気が少なく味わいが濃くて弾力がある。秀逸。同僚と二人で来たという隣の席の若いOLは、「期待してきたけれど、期待以上でした。店の余裕のある空間使いも素敵です」。「カキフライはあまり得意じゃなくて、普段は2個くらいしか食べられないのですが、今日はみんな食べてしまいました」と、笑顔を見せていた。

成功した3代目の冒険

 サカキは戦後間もなく初代が居酒屋的な洋食の店を開いた。2代目もそれを引きついだが、7年ほど前にフランス料理を修業してきた3代目の榊原大輔さん(35)がシェフとなってフレンチを看板にした。馴染客の戸惑い顔に、「先行きが心配だった」と思い出を語る2代目だが、今はすっかり息子に厨房を任せきり、安心した表情でフロアで接客対応をしている。若い3代目の冒険は十分以上に成功したといえそうだ。

 大輔さんの言葉によれば、「築地がうちの冷蔵庫」だそうで、魚介類はもちろん生鮮材料すべてを毎日築地へ仕入れに行く。野菜は国産の上質なものに限り、どの素材も十分に吟味して仕入れているという。腕前に加え、そのあたりの手抜きしない姿勢も人気の秘密なのだろう。

土曜日はコースのみ

 ついてくるスープは野菜のブイヨン。サラダのドレッシングは自家製で人参、玉ねぎなどをすりおろしたものに白ワインビネガーや調味料を加えて作っているが、細かいレシピは秘密。このドレッシングがお気に入りという女性客もいるようだ。レジのわきに乾燥したローリエが置いてあった。粋な飾りかと思ったら、「ご自由にどうぞ」と書いてあった。

 店内は、床や天井に木の感触を生かし、形状はシンプルだがビロード張りの椅子が落ち着いていて心地よい。派手さや余計な気取りがなく、リーズナブルでうまいフレンチレストランとして界隈では貴重だ。そうそう、土曜日は3500円と5250円の予約制フレンチのコースのみだから、注意が必要だ。

【お店データ】

レストラン サカキ

中央区京橋2−12−12 〈地図〉 03−3561−9676

営業:〔平日〕午前11時30分〜L.O.午後1時40分、午後6時〜L.O.午後8時30分

日祝休み

<本日食したランチ>

カキフライ 1200円

プロフィール

京橋 玉次郎(きょうばし・たまじろう)

 心身のリフレッシュに週2、3回スポーツジム通い。京橋・銀座・日本橋・八重洲・八丁堀界隈の雑食的な昼めし散策のほか、天気のよい日に肩の力を抜いてサイクリングに出かけるのも楽しみ。時には温泉泊まりの輪行で古い街道を走ったり峠を越えたりも。元大手マスコミに勤務、不規則で不健康な記者生活36年だった。好奇心強く少し天邪鬼。身長175センチ、A型。

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