
2011年11月15日
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屈強そうな若者3人
狭い店なので、入った途端に店内全体が見渡せる。揃いらしき黒いシャツを着た屈強そうな若者3人で取り仕切っている。厨房では一人が黙々と麺を茹で、湯をきって丼に入れている。その隣でもう一人がスープや具の下準備をしている。もう一人は注文を聞いたり厨房に入ったりしている。
そんな光景を一べつして、入口左にある十分に使い込まれて年季の入った券売機に向かう。一番先頭にある長浜ラーメン650円のボタンを押す。卵、メンマ、きくらげ、のりなどのトッピングが各100円。きくらげかメンマか束の間迷った後メンマのボタンを選択した。
軽い強迫観念
券を買う私の近くにまで寄って待ち構えていた前掛けに白いゴム長のがたいの大きな兄さんが、「茹で方はどうします」と聞く。ここで茹で方を聞かれるとは思っていなかった。とっさに返事が出ない。しかしなんだか即座に答えないといけないような、軽い強迫観念に襲われ、ごく無難に「ふつうに」と頼む。
軟らかいのは避けたい、しかし、「かた茹で」と注文して恐ろしくかたいのが出てきても困る。大急ぎでではあったがそこまでは考えた。しかし考えてみれば、この「ふつう」というのもあいまいだ。人によってだいぶ違うに相違ないが、ここは店の基準にまかせよう。後から来た客の注文を聞いていれば、バリカタなどという凄そうなかた茹でもあるらしい。
時々不本意な判断
ラーメン屋ばかりでない。食い物屋などで注文をせかされると、つい本意でないものを頼んでしまったりする。デパートや商店で「いかがですか」などと店員が寄ってくるとなぜかプレッシャーを感じ、上ずったままよく吟味せずに買ってしまうことすらある。
今日の場合は、たかがラーメンの茹で方であるからどう転んでも左程深刻な問題とはならないだろう、などと考えながら、シャカッ、シャカッ、と湯をきってラーメンを作ってゆく職人の手元をぼんやり眺める。サービスの小ライスもつくというので頼む。
博多ラーメンは20年ぶり
余談が長くなってしまったが、いよいよ肝心のラーメンが出てきた。まずレンゲでスープを一口味見する。思いがけずにあっさりしている。味わいはしっかりしているが、しつこさがない。博多ラーメンの思い出としては、とにかく濃厚という先入観があったので、「こんな味だったかな?」と少々意外な気分。
先入観などと言ってはみたが、たいした根拠はない。何しろ博多とんこつラーメンというのを最後に食したのは、もう20年近く前になる。九州出張の夜、何軒か飲み食いした後の深夜、「ここがいいよ」と教えられた屋台で真っ白なスープのラーメンを食したのが最後の記憶だ。
厨房で麺を茹でていたのが7年前に銀座進出とともに博多から出てきた入江さん。当時副店長で現在店長だが、まだ32歳と若い。客はみんな黙々と食べてスッと出てゆく。こうしたラーメン屋特有の雰囲気だ。午後2時になっても2時半になっても客足が途絶えない。よく繁盛している。
店名 長浜屋台 やまちゃん
中央区銀座3−11−10 〈地図〉 03−5565−1838
営業:〔月〜土〕午前11時〜午前4時
:〔祝日〕午前11時〜午後11時
日休み
<本日食したランチ>
長浜ラーメン 650円 メンマ100円

心身のリフレッシュに週2、3回スポーツジム通い。京橋・銀座・日本橋・八重洲・八丁堀界隈の雑食的な昼めし散策のほか、天気のよい日に肩の力を抜いてサイクリングに出かけるのも楽しみ。時には温泉泊まりの輪行で古い街道を走ったり峠を越えたりも。元大手マスコミに勤務、不規則で不健康な記者生活36年だった。好奇心強く少し天邪鬼。身長175センチ、A型。
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