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おやじの昼めし 京橋玉次郎のお品書き

超新鮮なサバのうまさよ 湘南「めしや大磯港」

2011年11月29日

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漁港の直営店

 湘南・大磯漁港に地元漁協が直営する「めしや大磯港」がある。港にその日の朝水揚げされた魚を料理して提供するのがセールスポイントで、大磯の魚の認知度を上げるのと、地域活性化のために一昨年の春に開店した。大磯漁港の所在がちょっとわかりにくいので注意が必要だ。

 先日、小春日和に誘われて出かけた帰り道に寄ってみた。実は昨年も寄ったのだが、その日はしけで水揚げがなく店は閉まっていた。今回は2度目の挑戦というわけだ。時刻は午後12時40分、店の前には5〜6人がベンチで待っていた。

私の前で予定のランチ売り切れ

 列の後ろに座る。いかにも湘南らしい濃いサングラスをかけた、少し怖そうな兄さんが、注文を聞きながら整理券を渡してくれる。と、なんと私の二人前で看板に出ている限定30食とか12食とかいうランチはすべて終わったという。

 しかし、焼きサバをメインにワラサの刺身、アジのフライ、漬物や煮物をつけたランチを1200円で出せるがどうか、と聞かれた。それで結構。オープンデッキもあったが、さほど待たされずに店内へ入った。相席を求められたが、こうした店ではそれも気にならない。隣は若い男女。

切り身のでかさにびっくり

 出てきたサバに驚いた。今焼いたばかりで熱いのは当然として、とにかくでっかい。箸をつけると柔らかい。ふわふわした洋菓子を思わせるような弾力だ。レモンを絞ってふりかけ、醤油をさっとかけて食せば、経験したことのないサバの味だった。

 これまでも塩焼きや味噌煮などとしてうまいサバも食してきた。干したり手を加えたりしたサバも十分にうまいが、ここのサバはそれらとはまた違ったうまさだ。決して濃い味ではないのだが、旨味がホンワリ柔らかく口中に広がり、身はフワフワとほぐれてゆく。なるほどこの鮮度は港の近くでしか味わえぬものなのだろう。ワラサと思われる刺身も十分な量と抜群の鮮度で、これもうまかった。

 濃いサングラスの兄さん、実は店の支配人で、めしや開設に一役買った元はホテルのマネージャーだった人。その蒲原辰弘さん(50)によれば、朝揚がった魚のうち、いいものを優先的に選り抜き、それを料理したのだから、「鮮度抜群でうまくて当然」だという。1200円でこのランチはかなりのお得感があった。

あくまで地魚にこだわり

 ところで大磯港はアジ、サバ、イワシ、カマス、ヒラメ、スズキ、イカ、生シラスなど魚類の豊富さは神奈川県でも屈指だそうだ。メニューはその日揚がった魚で決まる。地魚にこだわるので、どこでも常識のように出てくるマグロはここでは扱わないという。

 店舗の総席数は45席。オープンデッキはこの時期は潮風をよけて簡易の室内風に作られている。一緒に待っていた隣の中年の夫婦は、うわさを聞いて秦野市から訪ねてきたという。店内をそれとなく見渡すと家族連れや若い男女など、ここを目当てに来た人が多いと観察された。

 十分に魚を堪能した後、大磯の海岸を歩いてみた。左手はるかに江の島を望む太平洋は雄大だった。思わずシャッターを押した。

【お店データ】

店名 めしや大磯港

神奈川県中郡大磯町大磯1398−18 〈地図〉 0463−62−1755

営業:〔平日〕午前11時30分〜午後2時、午後5時〜午後8時(L.O.7時30分)

    予約不可

    水曜休み

<本日食したランチ>

焼きサバ 1200円

プロフィール

京橋 玉次郎(きょうばし・たまじろう)

 心身のリフレッシュに週2、3回スポーツジム通い。京橋・銀座・日本橋・八重洲・八丁堀界隈の雑食的な昼めし散策のほか、天気のよい日に肩の力を抜いてサイクリングに出かけるのも楽しみ。時には温泉泊まりの輪行で古い街道を走ったり峠を越えたりも。元大手マスコミに勤務、不規則で不健康な記者生活36年だった。好奇心強く少し天邪鬼。身長175センチ、A型。

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