
2009年1月6日
くっきり富士山
正月の2日。関東はまったく穏やかな正月。帰省すべき故郷はすでに遠く、行楽に遠出する気力もなし。おせちも長年食べ続けると2日目は食傷気味となる。のどかな天気に誘われ近場に昼飯を食べに出る。目標は湘南国際村のレストラン。湘南国際村とは三浦半島の屋根のような山の上にあり、10年ほど前に開発された滞在型の研究・研修所などの一大拠点。周辺の斜面には住宅地の開発もすすんでいる。
そこからは房総半島、三浦半島、江ノ島、伊豆大島、伊豆半島と、眺望がすばらしい。正月は空気が澄んでいるので「多分」と期待して行ったら、まさに眼前にくっきりと雄姿を見せていた。相模湾の向こうの霊峰・富士山。湘南地方のいたるところから富士山は見えるが、これほど鮮やかに見えることは年に何度もない。
値段が付かないご馳走
その富士山を眺めながら食事が出来るのが、丘の一番高いところにあるイタリアン・レストラン「ベラビスタ」。正月3日間は、ランチは2000円の特別メニューのみ。A、B、Cの3種類あったが、選んだのはCの「鯛のラグーのタリオリーニフレッシュトマトソース」。A、Bも良くわからず。Cもよくわからないが、「トマトソース」というのはよく分かる。
タリオリーニとよばれる平たい細紐の如き生パスタは、うどんに近いような変わった歯触りだ。乾麺のパスタを食べ慣れた身には、少し戸惑う食感。慣れの問題もあるのだろうが、好みが分かれるに違いない。あまりトマトの風味はなかったが味付けは悪くない。しかし、この店の最大のご馳走は、なんといっても広いガラス張りの窓から見渡す眺望。これにはなかなか値段はつけられない。
都会と違う風景
12時半頃訪れた我輩はタイミング良くすんなり案内されたが、直後からウエイティングサークルは大勢の人で一杯となった。老若はもちろん家族連れなども多いので、銀座や京橋のランチ風景とは少し味わいが異なる。正月の過ごし方として、同じようなことを考える人が多いらしい。帰りの湘南の道路には思いのほか車も多かった。
本来なら、グラスワインの1杯もいただいて、広がる景色をながめつつ、ゆっくりと時の過ぎ行くのを楽しみたいところだ。でも山の頂上にあたるこのあたりは、アクセスが車に頼るしかないのがつらい。タクシーを利用するにも駅まですらかなり距離がある。夜行ったことはないが、飲まないアッシー君でもキープできない限り少々味気ない夕食になりそうだ。
それでも平和な日本
それにしてものどかな正月だ。その昔、100円ライターが出始めの頃、粋な文士・吉行淳之介が「ちょっとキザかな」とつぶやきながら手にしたとか。確かにデュポン、ダンヒルでも似合いそうな彼が持てば洒落かと思う。某国のトップは漫画が好きだと公言していた。粋な趣味かどうかはべつとして、彼一流の洒落かと思っていた。しかし、その後の言動や識字レベルを見ると・・・。愕然とするとともに、いささか寂しい気もする。
でも、そうしたトップを戴いても、道端に餓死者がごろごろ出るわけでなく、流血の惨事が起きるわけでもない。イスラエルとハマスの抗争も遠い。格差うんぬんといいながらも平和であることは間違いない。ありがたい国だ、日本という国は。
ベラビスタ
神奈川県横須賀市湘南国際村3−1−1〈地図〉 046−855−0805
営業時間:ランチ午前11時〜午後2時30分、ティータイム2時30分〜午後4時、ディナー午後5時30分〜午後9時(火休み)
前菜・サラダ900円〜1050円、パスタ・リゾット1400円〜1700円、肉・魚料理1900円〜。
<本日食したCランチ>
鯛のラグーのタリオリーニフレッシュトマトソース 2000円

1946年生まれ。週2、3回のジム通いで運動不足を解消。ウエストが5センチほど細くなり、昼の焼肉・トンカツにも食指が動くようになった。過去30余年の不規則な記者生活から解放された。昼めし散策のほか、通勤時の読書と休日のサイクリングが楽しみ。元大手マスコミ勤務のA型。身長175センチ。
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