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コラム「ワインの歳時記」

“ママたち”を輝かせるプレゼントを!

2007年05月08日

 5月の第2日曜日は“母の日”。今回はプレゼントをもらった瞬間、世のママたちがキラキラと輝いてしまうような、脳内ホルモンを刺激するアイテムを提案してみたいと思います。

写真『ベル・エポック』に花束を添えて
写真2005年にリリースしたペリエ・ジュエ社の『ブラン・ド・ブラン1999』
写真スーパータスカン『レ・ペルゴーレ・トルテ』は心惹かれるワインです!
写真『アムール・ド・ドゥーツ』のキャップシュールに描かれた天使の手には小さなダイヤが!
写真『メサージュ・ド・ローズ』のバラのチョコ

●エミール・ガレがデザインした『ベル・エポック』に花束を添えて

 ペリエ・ジュエ社のプレステージ『ベル・エポック』は、同社3代目社長アンリ・ガリスが芸術家エミール・ガレに依頼したデザインで、ボトルに描かれている花は“アネモネ(白の花言葉は“真心、真実”)です。2005年、6年ぶりにリリースされた『ブラン・ド・ブラン1999』はシャルドネだけの繊細なタイプで、日本国内での流通本数はわずか3600本しかありません。

 ドゥーツ社のプレステージ『アムール・ド・ドゥーツ』もシャルドネ100%ですが、このシャンパンには秘密があります。何かと言うと、トレードマークの天使が描かれたキャップシュールに“小さなダイヤ”がはめ込まれていて、それがペンダントになるのです。この作戦は大成功だったようで、同社のドゥーツ輸出部長も「女性をターゲットに考えたものですが、シャンパン通の女性からの支持が高いです」と話していました。

 ところで、シャンパン用にはどのようなグラスをお使いですか? 各メゾンが誇るプレステージシャンパンは長い熟成を経て市場に出てきますので、その間に育まれた繊細な気泡や、その泡たちが奏(かな)でるピチピチという音は実に魅力的です。これらは背の高い「フルートグラス」を使って初めてわかることなので、ワインに合ったグラスでお楽しみいただきたいと思います。

●くぎ付け状態になる『レ・ペルゴーレ・トルテ』

 ラベルを見てくぎ付け。飲んでさらにくぎ付け状態になるのが、イタリアワインの『レ・ペルゴーレ・トルテ』です。2月にオーナーのマルティーネ・マネッティが来日した時に、最新ヴィンテージの2003年から1995年までを試飲することができました。2003年以外は、マグナム(通常の2倍の容量)とダブルマグナム(同4倍の容量)だったこともあり、熟成具合も素晴らしかったのですが、席上、オーナーの「誰よりも自分が一番のお客様でありたいし、自分が飲んでおいしいと思うワインを造っています」という言葉に大いに納得! その言葉通り、本当に“おいしいワイン”です。

 ラベルは画家マンフレディの作品で、すべて女性の顔。独特の雰囲気があるイイ女ラベルは魅力にあふれています。ちなみに、1997年ヴィンテージのモデルは日本女性で「鈴木姓」だそうです。『レ・ペルゴーレ・トルテ』をプレゼントされて、ときめかない人はいないと思いますが……。

●食後のシャンパンには『メサージュ・ド・ローズ』を!

 5月は、世の中のバラたちがその優雅さを競い合う季節です。鑑賞する側も色とりどりのバラの供宴を見ているとワクワクします。そのエレガントなバラをそのままチョコにしたのが『メサージュ・ド・ローズ』で、バラの花びらが何層にも分かれてしまう“ソニア”は必見です。

 1年半ほど前、ワイン仲間からお誘いを受けて伺った会に、私はテタンジェ社の『ノクターン』を持参したのですが、この時、デザートと共に出てきたのがバラのチョコ、ひと目でとりこになりました! 若干甘口タイプの『ノクターン』は食後のフルーツやデザートと良く合いますが、チョコと合わせた時の甘さのバランスがとても良く、絶妙なマリアージュでした。

 プレゼントを手にした相手の喜ぶ顔を想像するだけで、脳内ホルモンは刺激され、贈る側の人間も元気に輝けるとか。ならば、13日の“母の日”には、贈る側も、贈られる側も、最高の“刺激”を受けたいものです。

〈お薦めワイン〉

  • ベル・エポック 
  • ベル・エポック キュベ・ブラン・ド・ブラン1999 

  • ドゥーツのシャンパーニュ 
  • <バラのチョコ>を添えて テタンジェ・ノクターンNV 
  • <単独で>レ・ペルゴーレ・トルテ 

プロフィール

青木 冨美子(あおき・ふみこ)
慶応義塾大学卒業。(社)日本ソムリエ協会機関誌編集長http://www.sommelier.jp。NHK、大手洋酒メーカーを経て、現在、フリーランス・ワインジャーナリスト。1990年(社)日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー資格取得。著書に『おいしい映画でワイン・レッスン(講談社刊)』協力執筆『ワインの事典(柴田書店)』監修『今日にぴったりのワイン(ナツメ社)』など。女性誌への執筆、各種企業向けワイン講師のほか、現在、昭和女子大学オープンカレッジの講師として活躍中。個人のBlogは『青木冨美子の公式Blog』

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