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父の日バージョン、日本全国の“アキラ”という名のお父さんへ2007年06月05日 私の監修本『今日にぴったりのワイン』(ナツメ社、2004年12月刊)は、人生の節目や日常生活を大きく15項目にわけ、各シチュエーションに“最適”と思われるワインを360本紹介しています。今回は、この本の中から、“お父さんのためのワインアイテム”について提案してみたいと思います。
●3人の子どもたちが父に捧げたパワフルな赤ワイン 本の中の“大切な人へのおもてなしワイン”の項目で取り上げたイタリアワイン『“ピン”モンフェッラート・ロッソ』は、ピエモンテ州のラ・スピネッタが造るパワフルな赤ワイン。同醸造所の3人の息子たちが、父親ジュゼッペに捧げたワインで、使用ぶどうは3種類。イタリア固有品種のバルベーラ&ネッビオーロ、国際品種カベルネ・ソーヴィニヨンのブレンドで、3品種が3人の子どもたちの個性を表現しています。エチケットに描かれた犀(サイ)はドイツのアルブレヒト・デューラーが描いた個性的な画風。「一家の大黒柱」というイメージにぴったりのお父さんにお薦めしたい赤ワインです。 ●重厚かつ品位のシャンパン 『キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル』は、ハチミツやへーゼルナッツの風味、スパイシーな余韻が残るコクのあるタイプで、ポル・ロジェ社が誇るプレステージシャンパン。重厚かつ品位のある、その味わいは、お父さんに敬意を表してプレゼントしたいシャンパンです。 ポル・ロジェ社は英国のヴィクトリア女王や、元首相チャーチルに愛されたメゾンで、現在も英国王室御用達になっています。同社のシャンパンを好むあまり、チャーチルが自分の愛馬に“ポル・ロジェ”と命名した逸話は広く知られています。 チャーチル没後の1975年、元首相へのオマージュとして『キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル』が誕生しました。以後、このシャンパンが造られるのは最良年のみ。 3月初旬、エペルネにある同社を訪問した際、テイスティングルームにちょこんと置かれた3国の国旗にノワイエル社長の温かさを感じました。同社のシャンパンは他のメゾンより、1リットル中の糖分量が多いので、食事をしないでグラス単独で飲んでも飲む人を全く疲れさせない口あたり、それがポル・ロジェの特徴であり、ノワイエル社長の人となりにも現われています。 ●全国の“アキラ”という名のお父さんへ 5月の下旬から取材でオーストリーに出かけていました。ぶどう畑は今、まさに開花の時期。葉の緑も、グリーンの国にふさわしく、まぶしいくらい鮮やかでした。今回はルートの関係で訪問していませんが、ブルゲンラントにある『T-FX-T』が造る『a’Kiraアキラ』はオーストリーの赤ワインの中でも、リーズナブルで超お薦めです。 この地方の古い方言で“叫び”を意味する『アキラ』、オーストリーのワインプロデューサー3人のジョイントベンチャーによって生まれたワインです。甘草、カシス、黒コショウ、コーヒーなどのニュアンスがあり、牛や仔羊と良く合います。 ウィーンの目抜き通りやヴィエナ空港の免税店には、父の日を意識した飾りつけはありませんでしたが、オーストリーワインの人気のアイテム『アキラ』は、日本の“アキラ”という名のお父さんにプレゼントするには手ごろでお洒落なアイテムだと思います。 〈お薦めワイン〉
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