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山葵とトロなら赤ワイン!2007年06月19日 前回は殺菌効果があると言われている白ワインがテーマでした。軽快で爽やかな飲み口の白ワインを楽しんでくださった方もいらっしゃったようですね。すでに関東地方も梅雨入りしたようなので、梅雨対策第2弾として、今回は赤ワインに注目してみたいと思います。
●山葵と一緒なら殺菌パワーも倍増 親しくしている鍼灸(しんきゅう)の眞喜先生からこんなことを言われました。「海外に出張する時は“山葵(わさび)”を持って行きなさい。新聞紙に包んでおけば新鮮さが保てるし、免疫力が低下した時には良き助っ人になってくれるわよ。免疫性については、江戸時代の木版本『倭漢三才図會』にも書いてあるのよ」と。 朝日新聞『be(5月6日)』紙面にも、“わさびの効用”が大きく掲載されていました。そこには「わさびには十数種類のカラシ油(イソチオシアネート)成分があり、大腸菌やサルモネラ菌を死滅させ、寄生虫の活動を静止させることが実証されています」とあり、「江戸末期には、にぎり寿司(ずし)の文化が栄えたことで、わさびはネタの生臭さを消すために使われるようになった」とも! すごいです!! 白ワインの項では、食中毒にならないように「お寿司(すし)や生ものにはレモン」と強調しましたが、わさびには一段とパワーがあるようです。 ●トロとむらさき、ワインの乳酸 わさびが登場するとなると、白ワインよりも赤ワインのほうが良く合います。理由は、赤ワインに含まれるタンニン(ポリフェノール)がわさびのツンと鼻に抜ける辛さ(カラシ油)を消し去ってくれるからです。 赤ワインをお寿司の王様マグロに合わせる場合、中トロや大トロなどの脂分の多い部位になればなるほど、これはもう霜降り牛肉と同じ感覚。口中に広がった脂分は赤ワインを飲むことで、さっぱりと洗い流され、加えて、わさびの効果で、ネタの生臭さは消え、頭にツンとくる刺激もソフトになる、という具合です。 ここでは「乳酸」も活躍しています。前回も登場していただいた相性診断の大家渡辺正澄先生は「脂っこいネタ(大トロのような魚介類)に含まれる乳酸、酸化していない若々しい紫色をした醤油(しょうゆ)の中の乳酸、そしてワイン中の乳酸、これらトリプルの乳酸が口中で混然一体となります!」と、3つの乳酸が生み出すハーモニーを大絶賛しています。 トロを軽くあぶっていただくのも美味です。この場合は焼き目をつけることで香ばしさが出てきますので、樽香のあるタイプの方が相性は良いようです。 ●メルローといえば、6月の『マリリン・メルロー』 さて、赤ワインですが、トロならタンニンが特徴のカベルネ・ソーヴィニヨンより、渋みも穏やかで、ボリューム感があり、熟成するにつれて湿った土のようなニュアンスが出てくるメルローをお薦めします。 アメリカではマリリン・モンローの名に掛けて、『マリリン・メルロー』という名のワインが造れられています。36歳で夭逝(ようせい)したモンローですが、実は彼女の誕生日は6月1日。この日に合わせて毎年発売されているワインです。 アルコール度数が豊かなメルロー種の名前とイメージを、モンローに重ね合わせたネーミングは大うけで、アメリカではコレクターアイテムになっています。 ナパ・ヴァレー産のぶどう、メルロー90%、カベルネ10%のブレンドで、生産量1万ケース、日本での販売は限定250ケース(1ケース12本入り)です。今回のリリースはすでに21回目。過去何回かインポーターさんが変わりましたが、現在は富山県にあるGRN株式会社が正規代理店になっています。最新ヴィンテージ2005年もモンローファンにとっては垂涎(すいぜん)のワインになりそうです。 〈お試しいただきたいワイン〉
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