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ワインボトルにも日焼け対策が必要?2007年08月14日 真夏の強烈な陽射しを浴びて、きれいに日焼けする人もいれば、真っ赤になってしまう人もいます。ワインの“びん”も、それ自体の色によって太陽から受けるダメージは大きく異なります。市場には透明びんから青、緑、茶、黒などさまざまな色のびんが出回っていますが、人間だけでなく、ワインボトルにもUVケアは必要です。
●理想的なワインショップ、ダメなショップ パリにあるワインショップ『LAVINIA』は人気のスポット。ワインは一定の温度と湿度の中できちんと管理されているので、理想的な店舗と言えます。一方で、太陽がガンガンあたる店先にワインを並べているお店もあります。これは最悪です。そのようなお店のワインは相当なダメージを受けている可能性があります。 太陽光線を浴びたワインからは「日光臭」と呼ばれる硫黄温泉のような臭いがします。簡単な実験として、ベランダに1〜2日間ワインを放置しておけば、それがどのような臭いなのか確かめることができます。この時、最も影響を受けやすいのは“透明びん”です。 ●独立行政法人酒類総合研究所のデータから 独立行政法人酒類総合研究所の研究企画知財部門から貴重なデータの掲載許可をいただきました。挿入した「着色びんの透過光スペクトル」がそれです。同研究所は長年にわたり、びん内部への透過率を研究していますが、今回掲載した図表は、醸造技術開発研究部門の野村佳司研究員の発表によるものです。(図表転載禁止) ●びんの色によるダメージの違い 図の横軸には波長の長さが、縦軸にはびんを通過する光の割合が示されています。私たちが目で見ることができる光(=可視光線)は、360〜400ナノメートル(注1)付近より長く、760〜830ナノメートル付近より短い波長です。また可視光線より短いものは「紫外線」、長いものは「赤外線」と呼ばれています。 透明(白)びんや青色びんに注目していただくと、紫外線や可視光線などの全波長の透過率が大きいことがわかります。 これに対して、茶色びんは紫外線や480ナノメートルより短い可視光線はほとんど透過していません。医療用の容器に茶色びんが多いのは、この透過率を考えていると言えます。 ●消費者から人気の高い透明びん 同研究所が消費者に行なったアンケートによると、「中味が見にくい茶色びんより、残量がわかり易い青びんや透明びんのほうが好み」と答えた人が多かったそうです。確かに、透明びん入りのワインは、色がすぐわかるので、ヴィジュアル的にも魅力です。 ここで大事になってくるのがUVケアです。自分のお肌を守るだけではなく、ワインボトルにもしっかり日焼け対策をしてあげてください。ワインの保存はワインセラーがあれば一番ですが、ない時は、押入れのお布団の奥に。暗さと適度な湿度がワインの保存には役にたちます。 ●環境にやさしい透明びん ガラスびんリサイクル促進協議会に伺った話では、国内におけるびんの全生産量の50%は透明びん、40%は茶色びん、残り10%がそれ以外の色びんで、現在、自治体での“びん回収率”は95%にまでなっているそうです。 回収された透明びんや茶色びんは、環境に配慮した再生びんとして、市場に再登場してきますが、今、びんを軽量化するように努力することで、(1)運搬が楽になる(2)原材料(注2)が少なくて済むので天然資源を節約できる(3)運搬・製造にかかる燃料が節約でき、CO2も減らせる、という利点が考えられます。CO2の発生は地球温暖化にとって深刻な問題ですし、従来ワインの適地と言われていた産地にも少なからず影響が出ています。 ワインの“びん”ひとつ取ってみても、そこから派生する事柄はたくさんありますね。
情報提供:独立行政法人酒類総合研究所 (注1):ナノメートル(nm)は、長さの単位で、10億分の1メートル (注2):びんの主原料は「けい砂」、「ソーダ灰」、「石灰」だが、ガラスは何度も再生できるので、現在では回収したカレット(ガラスびんを細かく砕いたもの)を主な原料にしている。
【夏に楽しむ透明びんのワインたち】 〈ワインクーラーに氷をたっぷり入れて気軽に〉
〈涼風を感じながらお洒落に〉
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