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世界的な和食ブームと『ミシュランガイド東京』の良い関係2007年10月02日 4月から始まった『ワインの歳時記』も折り返し地点を過ぎました。本格的なワインシーズンを迎え、ワイン生産者や関連イベントも目白押し、ワイン業界は元気です。来月には待望のミシュラン・レッドガイド東京版も刊行される予定なので、今まで以上に、東京の“食”が世界から注目を集めそうです。
●1900年からスタートしたミシュランガイド フランスのタイヤメーカーのミシュラン社が作成したミシュランガイドは、1900年の創刊当時は自動車の修理工場や市街地図、ガソリンスタンドやホテルなどの紹介が載っていたようですが、1930年代になってからレストランの“星”の格付け評価が加わり、100年以上の歳月を経た現在、世界で最も知名度の高い食のバイブルになっています。 ●アジア圏初の日本は22番手 ヨーロッパ以外で最初に取り上げられた国はアメリカで、2005年にニューヨーク版が、2006年にサンフランシスコ版が出ています。アジア圏初の国として選ばれた日本は22番手としてミシュランの仲間入りをすることになります。2007年11月に日本語と英語版が同時出版されるので、世界の食通の反応が楽しみです。 ●世界的和食ブームの追い風を受けて 食のジャンルを問わない『ミシュランガイド東京2008』ですが、ガイドのリリースに期待を寄せているのが日本ワインの生産者たち。その背景には和食の世界的なブームが挙げられます。株式会社ミレジム代表アーネスト・シンガー氏もそのひとりです。氏は「世界に通用する日本ワインを」ということで、フランス・ボルドー第二大学醸造学部のドゥニ・デュブルデュー教授と共同で『甲州ワインプロジュクト』を進行中で、6月に開いたプレス発表では次のように語っていました。 ●海外での和食の消費量は年間6億食 「厚生労働省の発表によると、海外の日本料理店で消費されている和食は年間6億食。世界的な健康ブームであり、生魚の文化は日本だけということもあり、和食は世界の料理に影響を与えています。今秋にはミシュランの東京版も刊行されますが、ミシュランの担当者は『味覚において東京は世界一』と話していました。ミシュランが発表する東京の三つ星レストランに世界中から予約が入るようになれば、和食に合う甲州ワインが必ず求められるようになってきます」 ●日本の固有品種甲州が世界から認められる日も近い 画像の『Koshuキュヴェ・デュブルデュー』は最新ヴィンテージの2006年です。当日はリーデル社の「リーデルO(オー)」を使ってテイスティングしました。グラスを持つ部分(ステム)を取り除いたタンブラー感覚のグラスで、ちまたでは若い世代が好んで使っています。ワインは色調が限りなく淡く、フレッシュな酸味とミネラル感、柑橘(かんきつ)系果実の風味が印象的でした。加えて、ラベルは昨年のヴィンテージから千住博氏が手がけており、飲み手の心を誘うデザインになっているので、ミシュランガイドを見て、東京の日本料理店にやってくる世界の食通さんにも満足感を与えることができるのではないかと思います。 ●甲州ワインは優先的に日本料理と合わせて楽しんで 甲州ワインプロジェクトのコンサルタントであるデュブルデュー教授は「日本固有のぶどう品種甲州に興味があり、それを使った他国にはないユニークな特徴の類まれなワインを造ることを目的にしています。甲州ワインは優先的に日本料理と合わせて楽しむ飲まれ方が好ましいと思います。ワインの存在理由は飲んでおいしいと思ってもらえること。良いワインは料理と合わせた時に、食事をおいしくさせるものでなければなりません。私はこの甲州を“シンプルで控えめなワインだが、一口飲むとさらに二口目が欲しくなるワイン”という風に感じています」と語っていました。 白ワインの世界的権威である教授が、甲州ぶどうからどのような魅力を引き出してくれるのか、日本の固有品種甲州ぶどうが世界から認められる日が近いことを心待ちにしています。
【和食に合わせたい甲州ワイン】
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