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「The Vintage Club」発足会での質問エトセトラ2007年10月30日 先週、ワイン講師のお仕事で富山に出かけました。同地に本社を構える北陸コカ・コーラボトリング(株)の傘下GRN株式会社(以後GRN)のイベントにお声をかけていただいたのですが、参加者の皆様からワインに関する質問も頂戴し、内容の濃いものになりました。
●まずは会の紹介から 北陸在住の名士や地元の企業トップが顔を揃えたぜいたくな会の名前は「The Vintage Club」です。GRNの親会社である北陸コカ・コーラボトリングがオーストラリアのハンター・ヴァレーに所有しているアローフィールドのぶどう畑を1ロット約2000平方メートルに分け、各ロット毎に占有契約を結ぶことで契約者はワイナリーのオーナーとなり、所有するぶどう畑からとれるワインを毎年手にすることができるというシステムの会で、今回70近い契約が整ったことで発足会が開かれました。私は式典後の第2部で、ワイン界の変貌やぶどう品種の説明、さらにDVDを使って「ワインと映画」のお話をさせていただきました。 ●米どころ、酒どころの富山から“ワインの発信”を 富山の食材はとても新鮮、なまじ手を加えないほうがおいしいです。酒どころなので、名酒「立山」をはじめとする日本酒と合わせて楽しむ方も多いようで、当然のことながら日本酒の消費量も高いとか。そのような背景の富山から、「ワインの発信を」という動きをおこしたGRNなので、同社のその意気込みが伝わってきます。また、契約した方々がワインと食のマリアージュ、アペリティフに出されたヴァン・ムスーとシャンパンの違い、グラスの形状などワイン全般に対して強い関心を示していることがよくわかりました。 ●吟味された食材とワインのマリアージュ 「The Vintage Club」の契約では白ぶどうはシャルドネ、黒ぶどうはシラーズのいずれかを選択する形になっていますが、現在のところ、白と赤の割合は1対4とのこと。ポリフェノール効果の影響もありますね。 オリジナルワインとして契約者の元に届けられるのがアローフィールドの「ショー・リザーヴ シャルドネ」と「同シラーズ」です。これらのワインに合わせて用意されていたのが、「富山湾のキンパチ 細切りのパイ包み焼き ハーブと白ワインのソース」と「富山県産牛フィレ肉のロースト きのこのオーブン焼き添え エシャロットと柚子胡椒のソース」。私は話をする側だったので画像が撮れず、これが何より残念! なぜならマリアージュがとても素晴らしく、吟味されていたからです。 ●ワイン好きになっていただくためのワン・ヒントを ソフトな樽香がある「シャルドネ」にはバターと白ワインのソースが良くマッチします。いただいた白身のキンパチが、何より“ピュアな味わい”で、ソースをたっぷりつけていただくと、口中で混然一体、グッドでした。 ご家庭で試される場合には、召し上がるワインを調味料として料理に少し加えるだけで一層相性が良くなります。料理に自信がなくても樽の風味のあるワインならバター系のお料理が合いますよ。 一方、す〜っとしたメンソール系の香りがあり、スパイシーさが特徴の「シラーズ」に柚子胡椒、さすがでした。柚子胡椒を、とろけるような噛み心地のフィレ肉につけてワインと合わせてみると渋味成分がピッタリ合います。さらに、オーブンで焼いた6種類のきのこたち(エリンギ、舞茸、アガリスク、トランペット茸、セップ茸、マッシュルーム)の焦がした香りと土っぽさはシラーズの持つ土っぽさをうまく引き立てていました。 ご家庭でいただく場合、ワインの香りの中にスパイス系の要素を感じたら柚子胡椒や黒胡椒などで味付けを、また、マッシュルームやトリュフのような土の香りがあれば、旬のきのこをオーブンでこんがり焼いて添えると相性がぐっと良くなり、一流シェフの味が楽しめます。 ●ブラン・ド・ブラン、ヴァン・ムスーって何? クープ型とフルート型の違いは? 富山湾のバイ貝や富山県産かぶなど地元の食材を取り入れた前菜に合わせたのはGRN扱いのヴァン・ムスー「ポール・シャンブラン・ブリュット・ブラン・ド・ブランNV」。そして映画「カサブランカ」を観ていただいている間に用意したのは、主人公のリック(ハンフリー・ボガート)とイルザ(イングリッド・バーグマン)が乾杯していた「G.H.マム・コルドン・ルージュNV」。 ブラン・ド・ブラン:白ぶどうだけで造ったワイン。ポール・シャンブランはユニ・ブラン、フォル・ブランシュ、コロンバール、シュナン・ブランの4種類の白ぶどうをブレンドして造る。シャンパンの場合、規定の白ぶどうはシャルドネなので、ブラン・ド・ブランと言えばシャルドネ100%。 ヴァン・ムスー:ヴァン(ワイン)とムスー(泡)を意味する発泡性ワイン。フランスではシャンパーニュ地方で造られた発泡性ワインのみ「シャンパン」と呼称。それ以外のフランスの泡物はヴァン・ムスーと称される。 クープ型とフルート型グラス:結婚式などで使われるデザート用の容器に似たグラスが「クープ型」、安定感があり、サービスしやすい。宮中の晩餐会でも使われている。首のシワを気にする女性たちがアゴをあげなくても飲めるメリットあり。ただしシャンパンの気泡が見えず、すぐ消えてしまうのが難点。フルート型グラスは気泡、香り、泡の弾ける音などが楽しめる。サロンのオーナーであるデュポン氏は高級白ワインと同じスタンスで、という考え方から「チューリップ型のグラス(卵の上部3分の1をカットしたような楕円型グラス)が最適」と語っている。 ワイン好きさんをひとりでも増やせれば嬉しいことです。ワインの歳時記にも質問箱がつけられれば楽しいのに……(笑)。 【お試しいただきたい発泡性ワイン】
▽白ぶどう100%のヴァン・ムスー
▽カベルネ・フラン100%の赤色のヴァン・ムスー
▽シャンパーニュのブラン・ド・ブラン
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