現在位置:asahi.com>食と料理>コラム>ワインの歳時記> 記事

コラム「ワインの歳時記」

パーティーシーズンには気軽に楽しめるスパークリングワインを

2007年12月18日

 パーティーが多い12月は出費もかさみそうですね。「シャンパン持参で行きたいけど、予算がちょっとね」という方のために、今回は気が張らずに気軽に楽しめる泡物アイテムをリストアップしてみました。

写真

カラーの花はホワイトクリスマスのイメージ

写真

子供に人気のピース城。おとぎの国にまぎれ込んだ気分でした

写真

クリスマスにピッタリの「天使とハート」

写真

スノーマンと動物のかわいいラベル、ラブレ・ロワ社のクリスマス限定ヴァン・ムスー

写真

ドゥミ・セック(甘口タイプ)はお菓子と相性が良いのです♪

●広島の『ひろしまドリミネーション2007』

 今月はじめ、リフレッシュをかねて広島に遊びに行きました。夕方、タクシーで平和大通りに面したホテルに着いてびっくり! 目抜き通り一帯がきれいにライトアップされていてまるでおとぎの国のようです。リーフレットには国内3つの最大級(1)平和通りは総延長2キロメートルで展開、(2)電球数は120万球、(3)巨大ツリー(自然木)の高さは30メートル、と書いてありました。早速、私も光の世界へ。クリスマス気分を盛り上げる『ひろしまドリミネーション2007』のイルミネーションは癒し効果十分でした。

 そして先日のことです。日比谷公園にある『松本楼』に行くために、いつものように噴水めざして歩いていたら、なんと噴水のまわりのかなりの広いエリアが通行禁止に! 聞けば『東京ファンタジア2007』のための工事とか。今週21日がオープン予定で、広島のそれを上回る42メートルの日本一の高さのツリーが出現するそうな。新たな癒しのスペース誕生、たのしみ!!

●スノーマンの可愛いヴァン・ムスー

 今の時期、広島のドリミネーションに出てくるようなかわいいキャラクターのスパークリングワインが登場しています。8年前からサッポロビールさんが扱っているクリスマス限定のアイテムで今年の生産者はフランスのラブレ・ロワ。スノーマンのラベルのヴァン・ムスーで、ヴァン・ムスーとは“ワイン”を意味するヴァンと、“泡”を意味するムスーからなるフランス産のスパークリングワインの総称です。

 知名度が高いシャンパンもフランス産ですが、シャンパンとは「シャンパーニュ地方」で「瓶内2次発酵」によって造られる発泡性ワインであり、この時、使われるぶどう品種は「シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ」と決められています。つまり、前述の条件を満たしたもののみが「シャンパン」と呼ばれ、シャンパーニュ地方以外で造られる発泡性ワインは「ヴァン・ムスー」と呼ばれるのです。

●デザートと合わせて楽しむ甘口のスパークリングワイン

 発泡性ワインの甘辛表示は、辛口〜甘口の順に「ブリュット・ナチュール」、「エクストラ・ブリュット」、「エクストラ・ドライ」、「ブリュット」、「セック」、「ドゥミ・セック」、「ドゥー」となります。アミューズ・ブーシュ(ひとくちオードブル)やオードブルに合わせるなら「ブリュット」、お菓子や果物などのデザートには「セック」や「ドゥミ・セック」がお薦めです。これらの表示を覚えておくと、料理との相性を考える時に困らなくてすみますよ。

 最後に、甘口タイプのスパークリングを楽しむ時は、できるだけ冷たくして飲んでください。お部屋は暖かく、ワインは冷たく! ワインクーラーに氷を入れてガンガンに冷やすくらいが理想です。ドゥミ・セックの場合、33〜50グラムまでの糖分量が認められています。50グラムと言えば、卵1個分、結構甘いです。本来のスパークリングワインの旨さを生かすためにもキリッと冷やしてenjoy!

【肩ひじ張らないスパークリングワイン】

▽フランス産の甘口タイプ

  • ラブレ・ロワ社「プリンス・ラブレ ヴァン・ムスー・ド・ノエル ドゥミ・セック」

▽イタリア産の甘口タイプ

  • トスティ社 アスティ

▽ドイツ産の甘口タイプ

  • グスタフ・アドルフ・シュミット・ツェラー・シュヴァルツェ・カッツ・ゼクト

▽スペイン産の辛口タイプ

  • フレシネ・コルドン・ネグロ・ブリュット
  • コードニュ・クラシコ・ブリュット

▽オーストラリア産の辛口タイプ

  • グリーン・ポイント・ブリュット
  • ジェイコブス・クリーク・シャルドネ・ピノ・ノワール

プロフィール

青木 冨美子(あおき・ふみこ)
慶応義塾大学卒業。(社)日本ソムリエ協会機関誌編集長http://www.sommelier.jp。NHK、大手洋酒メーカーを経て、現在、フリーランス・ワインジャーナリスト。1990年(社)日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー資格取得。著書に『おいしい映画でワイン・レッスン(講談社刊)』協力執筆『ワインの事典(柴田書店)』監修『今日にぴったりのワイン(ナツメ社)』など。女性誌への執筆、各種企業向けワイン講師のほか、現在、昭和女子大学オープンカレッジの講師として活躍中。個人のBlogは『青木冨美子の公式Blog』

この記事の関連情報

このページのトップに戻る