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コラム「ワインの歳時記」

クリスマスからお正月にかけてお薦めしたい素敵なマリアージュ

2007年12月25日

 年内最後のコラムが25日アップロードということもあり、「クリスマスにちなんだ話題はないかなぁ」な〜んて思っていたら、つい先日、素敵な画像付きのメールが私の元に届きました! 送信者はオーストラリアワイン事務局が発行している『ワイン・オーストラリア・マガジン』の編集者の杉本多恵さん。何とまあ、おいしそうな“ワインと料理”の画像ではありませんか。

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『ワイン・オーストラリア・マガジン』冬号に登場した6種類のワイン

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(1)は「てんぷら」とのマリアージュを楽しんで! 奥にある「ドライフルーツ」は(6)と合わせて! 画像協力:村山祐子

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(2)には山椒をたっぷりふりかけた「うなぎの蒲焼」と! 画像協力:村山祐子

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ポテトサラダや熟成したカマンベールには(3)がぴったり! 画像協力:村山祐子

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(5)は豆板醤で味付けをした激辛のカニと合わせて! 画像協力:村山祐子

●気になるワイン フロム オーストラリア

 杉本さんは料理大好き人間、特にイタリアンに夢中です。腕を磨くためには1カ月の現地修行もいとわぬほどの方なんです。そしてワインと料理を堪能していたのは、彼女と一緒に月1回ペースで専門家からレッスンを受けているワイン・テイスティング&勉強会のメンバー。12月は通常のレッスンではなく、少し早めのクリスマス・パーティーだったそうで、送られてきた画像はこの時のもの。もちろん料理担当は杉本さんです。

 実はこのマリアージュ、私と大いに関係があるのです。先月、オーストラリアワイン事務局から私に「気になるワイン フロム オーストラリア」の取材依頼があり、お薦めワインを6種類選ぶことになりました。2006年、2007年と2年連続で豪州取材にも行っていますし、また掲載がクリスマス、年末・年始の「冬号」なので、パーティーにも応用できるラインナップを考え、料理についてもできるだけ多く語るようにしました。

●マガジンから抜け出した料理が目の前に再現されて!

 取材は、ワインのテイスティング、コメント、合わせる料理という流れで進行していました。面白いことにマリアージュの話になると杉本さんから細かな質問がくるのです。たとえば「ドレッシングを含むポテトサラダのレシピはありませんか」とか「激辛のカニの味付けは唐辛子?」といった具合に。この時点ではまだ彼女の料理の腕前のことは知らなかったので、「料理に関して熱心な方!」と、私はず〜っと思っていました。

 そして12月17日、私のパソコンに現れた前述の画像。『ワイン・オーストラリア・マガジン(冬号)』に推薦したワインと料理が、マガジンを抜け出し、杉本さんの力ですべてが見事に再現されていたのです! これには感激でした!!

●6種類のワインとナイスな料理

 冒頭のマガジン、左上から下に

(1)ヤラバーン・スパークリング ピノ・ノワール/シャルドネ/ピノ・ムニエ2004

(2)カトヌック・エステート リドック・スパークリング・シラーズ2004

(3)ウルフ・ブラス ゴールドラベル・シャルドネ2005

 右上から下に

(4)ヤラ・ヒル・ワイナリー リトル・レベル ピノ・ノワール ヤラ・ヴァレー2005

(5)イエローテイル・シラーズ2006

(6)デ・ボルトリ ノーブル・ワン2005

 となります。紙面には「選ばれた6種類のワインは、左上から下、続いて右上から下、という順序で飲んでいただければ、そのままカジュアルで親密な、クリスマス、年末から年始の集いにぴったりのラインナップ。ワインとともに盛り上がっていただきたい」という記述が。杉本さんは最初から再現するつもりでいたようです(笑)

(1)はシャンパーニュ地方で使用するぶどう3品種を使ったスパークリング、「てんぷら(塩やレモンを添えて)」や「白身のお刺身」、「焼き魚」などに合わせて。

(2)はシラーズのスパークリングワインです。飲む順序は(4)の後でも良いかも。漢方薬のニュアンスがあるので、「山椒をたっぷりかけたウナギ」と良く合います。

 赤の辛口スパークリングはとても珍しく、気泡を持続させるのは結構大変なんです。その理由について、以前、メルシャン勝沼ワイナリーの安蔵ワインメーカーに伺ったことがあります。「シャンパンのように瓶内2次発酵を行うものは、酵母の澱と長期間接触しているため、たんぱく質がワインに豊富に溶け出し、たんぱく質は界面活性作用(石鹸はこの作用を持つため泡立つ)を持つため、泡のもちが良くなります。一方、赤ワインはタンニンなどのポリフェノールを多く含むため、ワイン中のたんぱく質がタンニン分と結合し、ワイン中に界面活性作用を持つたんぱく質が少なくなるので、泡もちが悪くなるのです」と。気泡とタンニンの関係は微妙なようです。

(3)はポテトサラダ(パセリを添えて)や熟成した白カビチーズ(カマンベール)に合います。

(4)にもウナギはお薦め。ワインに土っぽいニュアンスがあるので良いマリアージュが楽しめるはずです。ただし、(2)より山椒は控えめに。

(5)には唐辛子で味付けをした超激辛のカニを。1000円台のワインとは思えない相性です。

(6)はアプリコットタルトやアップルチップと合わせて!

 クリスマスメニューがまだの方、また、一品加えたいなぁとお思いの方、是非お試しあれ。年末・年始の集まりにご活用いただければ幸いです。

 ちなみに杉本さんからいただいたメールには「6パターンのワインとお料理の相性、バッチリでした! 個人的には山椒のきいたウナギと赤のスパークリングの組み合わせが一番。ウナギからジュワッと染み出る脂、蒲焼の甘いたれ、山椒の風味に、シュパシュパっとしたシラーズ独特の味わいが絶妙な組み合わせでした」という嬉しいコメントもありましたので、最後に添えさせていただきます。

●2008年も引き続きよろしくお願いいたします!

 いつも「ワインの歳時記」のご愛読、ありがとうございます。来年は1月8日(火)から始めますので、引き続きよろしくお願いいたします。

 皆様にとりまして2008年が良き年でありますように願っております。 

【お薦めワイン】

▽スパークリング

  • ヤラバーン・スパークリング ピノ・ノワール/シャルドネ/ピノ・ムニエ2004 

    (輸入元:コンステレーション・ワインズ・ジャパン/03−5791−3337)

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  • カトヌック・エステート リドック・スパークリング・シラーズ2004

▽白ワイン

  • ウルフ・ブラス ゴールドラベル・シャルドネ2005

▽赤ワイン

  • ヤラ・ヒル・ワイナリー リトル・レベル ピノ・ノワール ヤラ・ヴァレー2005
  • イエローテイル・シラーズ2006

▽デザートワイン

  • デ・ボルトリ ノーブル・ワン2005

プロフィール

青木 冨美子(あおき・ふみこ)
慶応義塾大学卒業。(社)日本ソムリエ協会機関誌編集長http://www.sommelier.jp。NHK、大手洋酒メーカーを経て、現在、フリーランス・ワインジャーナリスト。1990年(社)日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー資格取得。著書に『おいしい映画でワイン・レッスン(講談社刊)』協力執筆『ワインの事典(柴田書店)』監修『今日にぴったりのワイン(ナツメ社)』など。女性誌への執筆、各種企業向けワイン講師のほか、現在、昭和女子大学オープンカレッジの講師として活躍中。個人のBlogは『青木冨美子の公式Blog』

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