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桜、ロゼ、ブラック・タイでフィナーレを!2008年03月25日 桜の開花第一報が届きましたね。街はほんのり桜色に染まっています。
心をときめかせてくれる桜、日本列島が桜でピンク一色になる日ももうすぐです!
●かわいい『桜ぜりい』と淡いピンクの『桜の香り』
デパ地下で見つけた季節限定のお菓子『桜ぜりい』、ゼリーの中にはかわいい桜の花が入っていました。同じく春季限定の『桜の香り』、こちらはフランス産の発泡性ワインで、桜の花や葉から抽出したフレーバーが加えてあります。色調は画像からおわかりいただけるかと思いますが、チャーミングな淡いピンク。初めて香りを利いた時、私は桜の香りというより、梅の果肉をすりつぶして両側を竹の皮ではさんだのし梅を連想してしまいました。アルコール度数が6%と低めなので、体に優しく、甘くてソフトなワインです。お花見にも重宝しますし、『桜ぜりい』と組み合わせるのも一興ですよ。
私が編集長を務めるソムリエ協会の機関誌最新号にも桜が登場しています。ここでも“さくら”は定番アイテムになっています。
●“スモール・イズ・ビューティフル”の『ジョセフ・ペリエ』
お次は『ジョセフ・ペリエ』のロゼをご紹介します。同メゾンを代表する自慢のロゼシャンパンです。
JALUX主催のプレス会見で、来日していた当主ジャン・クロード・フルモン氏は、「日本のインターネット上のアドレスに付いている“jp”を見ると弊社(JP)を紹介していただいているような気がして嬉しいです」とユニークなコメントをしていました。確かに“jp”と覚えておくと思い出すキッカケになりますね。
現在、シャンパーニュ地方には『ペリエ』と名の付くメゾンが3つあります。生産量900万本のローラン・ペリエ社、同200万本のペリエ・ジュエ社、そして一番小さいメゾンがジョセフ・ペリエ社(同100万本弱)です。この点についてもフルモン氏は「英語では“スモール イズ ビューティフル(小さいことは美しい)”と表現しますので、われわれはそれを誇りに思っています」と切り返していました。
少しオレンジ色を帯びたオニオンスキンの色調のロゼは気泡も繊細。最低でも5年間は熟成させているので、細かな泡が絶え間なく続いています。ラズベリーやバラの花、色から連想できるオレンジピールのようなニュアンスもあり、味わいも上品で、長い余韻も好印象です。桜の季節にお薦めしたいロゼシャンパンです。
●誕生から50年、6月に初リリースの『ブラック・タイ』
最後はワインのパートナー、ワイングラスです。メディア初お目見えとなるのはリーデル社の新シリーズ『ソムリエ ブラック・タイ』。脚(ステム)が長くて、部分的に黒を配したモダンなグラスです。リーデル社の9代目クラウスJ.リーデル氏によって開発され、1958年のブリュッセル世界万博で発表されたソムリエシリーズ『ブルゴーニュ・グラン・クリュ』のデビュー50周年を記念して作られたものです。ボウル部分はオリジナルのままですが、背は従来より高め、脚もスラリと長くなっています。20世紀と21世紀の体格の変化を現わしているかのようですね(笑)。
そして、もう一つの特徴が黒色の施し方です。ブルゴーニュ・グラン・クリュはステム部分が黒く、その姿が正装した紳士のたたずまいに似ていることから『ブラック・タイ』と命名されました。画像にあるシャンパングラスは台座(べース)が黒です。ソムリエシリーズの中で赤ワイン用のグラスは黒いステム、白ワイン用のグラスは、主役であるワインの色が映り込まないようにするため、台座部分を黒にしてあるそうです。
●違いがわかる人に贈る極上のワイングラス
ジョセフ・ペリエを『ソムリエ ブラック・タイ』と『グレープ』のシャンパングラスで比較試飲してみました。2月第3週の歳時記にソムリエ、グレープ各シリーズの特徴が書いてありますが、ロゼシャンパンを前者で飲むと、果実の凝縮感や旨みがど〜んときます。ぶどう本来の味わい、ワインの厚みが感じられます。一方、グレープの方は、白い花やオレンジピールの香り、ミネラル感や口中での穏やかな優しさが印象的です。
ブラック・タイはグラスの口径が若干大きいので、シャンパンが口に入ってくる角度も微妙に異なり、その違いが印象を変えています。口中での感じ方をわかりやすい例で言うなら、豊満さのマリリン・モンロー。片やグレープはデリケートな趣きなので、『ローマの休日』のオードリー・へプバーンと表現したい気分です。
『ブラック・タイ』は6月にリリースされます。50周年記念でデビューするグラスは、たとえば会社創業50周年の記念に、あるいは結婚50年目となる金婚式の記念に、といった活用ができますし、50歳の誕生日プレゼントという手もあります。50代ならばこそ、ワインの味わいの違いもわかるというもの。違いがわかる人に贈る極上のワイングラスと言えそうです。
さて、昨年の4月1日からスタートした『ワインの歳時記』も今回が最終回となりました。アサヒ・コム読者の皆様、長い間のご愛読、ありがとうございました。またの再会を楽しみにしています、感謝です!
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