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信田煮

2007年10月05日

■油揚げを使った料理の名に信田(しのだ)とつけるのは、信田の森に棲んでいた白きつねの伝説と、油揚げがきつねの好物だったとされることに由来します。

■豆腐の豆知識

 豆腐は、一説には中国で紀元前2世紀に生まれたとも、8〜9世紀半ばに生まれたともいわれ、その起源は定かではありません。日本への伝来は平安末期と推定されています。室町時代の中頃には京都の名物となり、日本全国に広まったのは江戸時代になってからです。

 豆腐はそのまま食べるほか、焼き豆腐にしたり、今回使用した薄揚げ(油揚げ)、厚揚げ、がんもどき(飛竜頭)、高野豆腐(凍り豆腐)などに加工し、日本の食生活になくてはならないものとして、重要な位置を占めてきました。

レシピ

材料(4人分)

油揚げ2枚、餅2個、エビ100g、さやいんげん50g、おろししょうが 適量

【豆腐生地】木綿豆腐1丁、やまのいも(すりおろしたもの)大さじ2、卵1個、薄口しょうゆ10ml

【煮汁】だし汁700ml、砂糖 大さじ3、みりん60ml、薄口しょうゆ30ml、濃口しょうゆ45ml

調理器具

すり鉢、すりこぎ、ゴムベラ、おとし蓋、うらごし器、木ベラ

1. 豆腐生地の木綿豆腐は乾いた布巾にはさみ、重石をし、約2時間おいてしっかり水切りする。(部屋が温かい場合は、冷蔵庫に入れて水切りしましょう。二つに折ってみて、さくっと折れれば水切りができています。)

2. 裏ごしする。(裏ごしすると、生地がなめらかに仕上がります。)

3. 餅は2センチ角に切る。

4. エビは殻をむき、背わたを取る。水で洗って、水分を取り、刻む。(刻む大きさはお好みで、細かくても、粗くてもよいです。)

5. 裏ごした木綿豆腐は、すり鉢に入れてよくする。なめらかになったら、やまのいもを加えて混ぜる。溶きほぐした卵を2〜3回に分けて加える。薄口しょうゆを加えて混ぜ、餅とエビを加える。(卵は一度に加えると混ざりにくいので、2〜3回に分けて加えます。)

6. 油揚げは2つに切り、袋状に開く。(破らないように気をつけましょう。)

7. 油揚げを熱湯で、約3分ゆでて油抜きをする。ざるに上げる。冷めれば布巾で水分を取る。(ざるに上げて、余分な水分を飛ばしましょう。)

8. 油揚げの中に豆腐生地をつめる。

9. さやいんげんは筋を取る。好みの固さに塩ゆでし、水に落とす。器の大きさに合わせて切る。(ゆで加減は実際に触ってみて確認しましょう。)

10. 鍋に煮汁のだし汁を入れ、火にかける。沸騰したら火を弱め、生地を包んだ油揚げを入れ、砂糖とみりんを加え、おとし蓋をして約5分煮る。薄口しょうゆ、濃口しょうゆを加えて約10分煮る。さやいんげんを加えて温める。

11. 適当な大きさに切って器に盛り付け、さやいんげんをあしらい、おろししょうがをのせる。


プロフィール

若林 聡子(WAKABAYASHI SATOKO)
辻調グループ校 日本料理助教授。男性の多い日本料理の世界ですが、女性ならではのしなやかな感性を料理に生かすことを目指し、日々がんばっています。日本料理には、お茶、お花、器など幅広い知識が要求されるので、堅苦しいとか近寄りがたいと思われがちですが、どの世界も魅力的で楽しいものです。難しく考えないで、一緒においしい料理を作っていきましょう。

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