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和・洋・中と並び、世界には美味しい料理が数多くありますよね。「食べたことはあるけど作り方を知らない」とか、「作ったこともあるけど何か物足りない」ってことないですか?ちょっとしたスパイスを加えることで、料理の味付けはガラリと変わります。スパイシーな料理からちょっと珍しいデザートまで紹介しましょう。

食材の宝庫、タイ王国!

2008年4月18日

写真マクア・ポー(丸なす) 写真a写真マッカム(タマリンド) 写真b写真トゥリアン(ドリアン) 写真c写真マンクッ(マンゴスチン) 写真d写真プラー・チョン(雷魚) 写真e写真クン・メナム(手長エビ) 写真f写真
牛肉のスパイシーサラダ(ヤム・ヌア) レシピはこちらから

 何年前でしょうか? どこかの航空会社のテレビコマーシャルで「タイへは若いうちに行こう!」なんて言うのがあったように記憶しています。実際、エキゾチックで魅惑的な国のひとつであるように感じます。

 気候的には、国土の大部分が熱帯モンスーン気候に属し、雨期と乾期に分かれます。バンコクでの年間平均気温は約28.3℃、年間平均湿度はなんと約74パーセントと高温多湿で年中蒸し暑く、一年を通じて日本の真夏のような気候です。特に3〜5月が最も暑く、日中バンコク市内では40℃を越える日も度々あります。6〜10月は雨期になり、市内各所で洪水が発生し、その影響で交通渋滞を引き起こすこともあります。そして11〜4月は乾期になりますが、最も過ごし易いのは11月中旬からの約1カ月でしょう。

 そのような気候が影響しているのでしょうか、野菜や果物、それに魚介類等の種類とその色彩の多さにはとても驚かされます。ここでちょっとバンコク市内に数多くあるマーケットの中で、特長ある食材を紹介しましょう。

 まずは野菜編。

1)マクア・ポー

ピンポン球のように丸い形をした緑色の丸ナスです。皮がかたいのが特長で、食べやすく切り分けてタイカレーなどの煮込み料理に使います。また、味噌をつけてそのまま生でも食します。写真a

2)クラチャイ

 変わった形をしていますが、ショウガの仲間です。臭みを取るのに効果的で、タイでは魚やエビなどの魚介料理によく使います。味のほうは、少し苦味を感じますが辛くはありません。健胃、整腸、駆虫、食中毒の解毒作用などの効能もあるそうです。

3)マッカム

 タマリンドと呼ばれるマメ科の植物で、おやつとして皮をむいて生でも食します。完熟してジャム状になった果肉にはコクのある酸味があり、調味料として酸味付けに用いたりもします。調味料として使う場合は、果肉を水に浸して溶かして使用します。写真b

次に果物編。

4)トゥリアン

 ドリアンと言えば、お分かりでしょう。にんにくにも似た独特の匂いを放ち、好き嫌いははっきりと分かれますが、「果物の王様」と呼ばれています。完熟した果肉は非常にクリーミーで甘く、ビタミンAやカルシウムなどが豊富に含まれているようです。写真c

5)マンクッ

 ドリアンとは対照的にマンゴスチンは「フルーツの女王」と言われ、甘みと酸味のバランスが絶妙な果物です。果皮を横にぐるりとナイフを入れて上下二つに割り、中の白い果肉を食べます。写真d

そして魚介編。

6)プラー・ドック、プラー・チョン

 なまず(プラー・ドック)、雷魚(プラー・チョン)は淡水魚ですが、揚げ物や煮物などにしてよく食されます。川魚独特のクセもなく、あっさりとした白身です。写真e

7)クン・メナム

 淡水の手長エビですが、大きなものは30cmくらいあります。代表的なタイ料理である「トム・ヤム・クン」にも使われ、頭が大きくてミソがたっぷりと入っています。写真f 

 最後になりますが、肉類について少し記しておきましょう。鶏肉、豚肉、牛肉、アヒル肉など種類も豊富なのですが、それぞれの内臓肉にハーブやスパイスで味付けした料理も数多く見かけます。中でも牛肉は日本のように霜降りで柔らかいというのは気候的に無理で、そのほとんどがかたいのが一般的なようです。特に塊で調理する場合は、最後に薄く切り分けることをおすすめします。 ヤム・ヌアは代表的な牛肉の料理です。

 以上、ごく僅かしか紹介できませんでしたが、まだまだ私たちの見たこともないような食材が数多くあります。できれば日本という素晴らしい国を見つめなおす意味においても、日本を飛び出し、同じアジア人として、タイ王国を含めたアジアの国々の食文化にもっともっと触れてみたいと思います。

辻調グループ校

辻調グループ校って?辻調グループは、卒業生11万人の実績を誇る「料理と製菓のプロを育てる総合教育機関」です。大阪、東京、フランスに12の学校があります。
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三木 敏彦(MIKI TOSHIHIKO)

写真

辻調グループ校 フランス料理・エスニック料理専任教授。辻調グループ校で教鞭をとるかたわら、フランスのレストラン「ブーリヨ」、ポール・ボキューズ」、「ジョルジュ・ブラン」にて研修。クリスチャン・ブーリヨ氏(M.O.F.)、ポール・ボキューズ氏(M.O.F.)、ジョルジュ・ブラン氏という一流の料理人に師事。

1992年よりエスニック料理の研究をはじめ、ベトナム、タイなどのアジア諸国をめぐり、またアメリカ合衆国を横断して、さまざまな民族の料理(エスニック料理)を現地で味わった。その経験から、和・洋・中だけでなく、世界にはおいしい料理が数多くあることを伝えたいと願っている。

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